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夏野菜!「ズイキ」はどんな食べもの?

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ズイキ





こんにちは
毎日、暑いですね。
ところで「ズイキ」という食材をご存知でしょうか。あまり聞き慣れない食材なので、今回とり上げてみたいと思います。
そこで今日は『ズイキ』についてお話をしたいと思います。


ズイキ




ズイキとは

 ズイキと言われても分からないかもしれませんが、ズイキ(芋茎)はサトイモやハスイモなどの葉柄(ようへい)の総称です。


 葉柄とは、葉を支える柄の部分です。葉の一部が変化したもので、茎ではありませんが似た感じのものです。



赤ズイキ

 ズイキは、大きく分けると3種類あり、ヤツガシラなどの赤い茎は赤ズイキ、ヤツガシラなどを軟白栽培した白ズイキ(白ダツ)、ハスイモの茎である青ズイキに分けられます。一般的には赤ズイキが広く周知されています。


 そして、収穫後に乾燥させたものが「芋がら(いもがら)」または「干しずいき」になります。 ちなみに、私は芋がらと言われて何か理解できました。



名前の由来

 少し変わった名前のズイキですがこの名前の由来は2つの説があります。


  1. 芋の中心から出た茎ということで「髄茎(ずいき)」と呼んだ説。

  2. 南北朝時代臨済宗の禅僧「夢窓国師漱石」の詩、「いもの葉に置く白露のたまらぬはこれや随喜の涙なるらん」に由来する説があります。



ズイキの栄養

 ズイキの栄養に関してはカリウム・カルシウム・鉄分・食物繊維が豊富に含まれています。古くは、「昔は出産後の女性に食べさせると体力の回復が早い」、「古血を洗う」などその栄養効果に期待されていました。このような効能を持つズイキですが、食べるときには一手間かける必要があります。



ズイキのアク抜き

 生のズイキは強いアクがあるので、アクを抜くことが必要になります。ではアク抜きのやり方を説明します。


用意するもの

  • ズイキ



やり方

  1. 酢水を用意します。(酢は適量)

  2. ズイキを水洗いします。

  3. 手で外側の皮を剥く。(残ったらピーラーを使う)

  4. 食べやすい長さにカットします。

  5. カットしたらすぐに酢水に浸けます。(すぐに変色する)

  6. 水に10分程浸けます。

  7. 浸けていた酢水を捨てて、鍋に新しい酢水を入れてます。(2リットルの水に対し、1/4カップの酢)

  8. 10分程、茹でます。 (食べてみてエグミを感じなければOK)

  9. ザルに上げて、水洗いします。

  10. 手で握って水気を絞ります。

  11. アク抜き完了です。



 8で味見をしてみてエグミがあるようなら、もう一度酢水で茹で直しになります。すぐに食べない場合は、タッパーに入れて冷凍保存してください。1~2日保存できます。


 また、酢水に浸けて冷蔵保存すれば、1週間くらいは日持ちします。


 長期保存なら冷凍保存。水を切った状態で冷凍保存してください。


 ちなみに、干したもの(芋がら)は、表面の汚れを洗い、一晩水に浸けて戻します。戻したら熱湯に酢を加え10分程度茹でてから水洗いし、水気を絞れば使えます。



今日の最後に

 ズイキ(芋茎)は、サトイモやハスイモなどの葉柄(ようへい)のことを総称してズイキと呼びます。食べ方は、外皮を剥き茹でてから、和え物や煮物、汁物など幅広いお料理に使えます。


 ズイキの旬は、9月ごろまでです。食物繊維が多いのですが鉄・カリウム・カルシウムなどの栄養素も含まれているため、血液の循環を良くする効能があります。タンパク質を含むものと合わせれば夏にピッタリな食材になります。生のものは9月までになりますので、美味しいときに召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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