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あなたはどっちを選ぶ? 赤梨と青梨の特徴!

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秋のフルーツ




こんにちは
秋は梨が美味しい季節ですね。日中は暑いので水分補給にちょうどいい果物です。

ところで、梨には「赤梨」と「青梨」がありますが、その違いってご存知ですか。両者はどのような違いがあるのでしょうか。
そこで今日は『赤梨と青梨』についてお話をしたいと思います。


赤梨と青梨




赤梨と青梨の違い

 梨は日本で栽培される果物の中でも古い歴史を持っていて、弥生時代にはすでに一般的に食べていたそうです。


 そんな日本の梨は2つの種類に分かれ、「赤梨」と「青梨」に分かれます。赤梨は「豊水」や「幸水」、「南水」など果皮が茶色い梨です。一方の青梨は「二十世紀」に代表される果皮が緑色の梨です。


 ではそれぞれの特徴を見てみましょう。



赤梨


幸水梨


 赤梨は、皮の色が褐色でザラザラしていますが、水分が多く比較的糖度が高いのが特徴です。成熟につれ果皮にザラザラの斑点が目立ちますが、これは水分を果肉に閉じ込めておくためのコルクの役割をしており、水分が豊富であることの証になります。また、赤梨は、出荷が遅い品種ほど大玉で硬く、日持ちが良いといった特徴もあります。甘いと言われる「南水」の糖度は、14.0~15.0です。



赤梨の品種
  • 幸水梨 生産量1位の品種。甘味が多く果汁が豊富。

  • 新水梨 やや小ぶりで酸味があり、控えめな甘味。

  • 彩玉梨 新品種で甘味が強く酸味が控えめです。シャリシャリした食感が特長的。

  • かおり梨 香りが良くやや大玉でさわやかな甘味。

  • 豊水梨 シャキシャキしていますが柔らかく、バランスのとれた甘味と酸味が特徴。



青梨


二十世紀梨


 青梨は、果皮が黄緑色でツルツルで、果肉がしっかりしていてさっぱりとした甘みが特徴です。赤梨と比べると、日持ちが良い品種です。青梨の代表である二十世紀梨の糖度は、11.0~12.0です。



青梨の品種
  • 二十世紀梨 青系の代表的な品種でジューシーでさわやかな酸味が特長。

  • サンセーキ梨 二十世紀の無体栽培をいいます。

  • 新高梨 みずみずしい食感で甘味があり酸味が少ない。大玉系(1玉1㎏くらいある)。

  • あきづき梨 丸い形で甘味が強く酸味が少ない。

  • 南水梨 甘味が強く酸味が少ない。ジューシーな美味しさで、保存性が高い。

  • 新興梨 柔らかい食感で甘味があり、ほんのりと酸味があります。

  • 長十郎梨 みずみずしくやや硬い食感で、甘みがあります。

  • にっこり梨 大玉系の品種で、甘味が強く酸味が少ない。



 ということで、赤梨と青梨の違いは色だけではなく、味にもその差が出ています。お好みの味を探してみてください。


まとめ

  • 赤梨 水分が多く糖度が高い。成熟すると果皮にザラザラの斑点が出る。


  • 青梨 さわやかな酸味とすっきりした甘さ。赤梨より糖度が低い。



ちょっと雑談

二十世紀梨

 青梨の代表的な存在の二十世紀梨(にじっせいきなし)は、民家のゴミ捨て場で自然交配で生まれた品種なんだそうですよ。


 1888年に千葉県松戸市で、当時13歳だった松戸覚之助(かくのすけ)という少年が、親類宅のゴミ捨て場で芽を出したの梨の苗発見し自宅の梨園に持ち帰り植えたそうです。それから10年後の23歳のときに実を付けます。後にこの梨は新品種であることがわかり、覚之助はその青梨に「新太白」と名付けました。他の梨園から請われると苗木を分けていたそうで多く出回り始め周りから「もっとふさわしい名を」という声を受けて、1904年(明治37年)に「20世紀を代表する品種になってほしい」という願いを込めて『二十世紀』と命名したそうです。


 昭和の時代までは梨の代表的な存在でしたから大発見といえますね。ちなみに、当時植えられた親木は100年以上経った今でも3本残っているそうです。



今日の最後に

 同じ梨の種類にも大きな差がありましたね。現在ではその甘味から赤梨の方が多く出回っているそうです。また、赤梨と青梨の掛け合わせた品種も作られているそうですよ。


 青梨の代表である二十世紀梨の旬は9月です。上品な甘さで梨の中では最もみずみずしい果汁が特徴です。梨は、タンパク質を分解する消化酵素のプロテアーゼを含んでいます。食後のデザートに召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 





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