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西洋梨の追熟方法をご紹介!

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西洋梨




こんにちは
秋は梨が美味しい季節ですね。梨も様々な種類がありますが、 日本の梨とは食感が違うので美味しいですよね。
でも、西洋梨って食べたら酸っぱいことがありますよね。酸っぱいとガッカリしますよね。甘いものを見極めるコツみたいなものはあるのでしょうか。
そこで今日は『西洋梨』についてお話をしたいと思います。

西洋梨




西洋梨

 西洋梨は、ヨーロッパが原産の梨でひょうたんのような形をしているのが特徴です。また、食感も日本梨とは違い、ねっとりとして濃厚な甘みも特徴の一つになります。もともと西洋梨は日本梨と同じで中国梨が西へ伝播してできた品種なんです。古代ギリシャの時代から栽培が行われていて、16世紀頃にはドイツやイギリスでも栽培されるようになっていったそうです。ちなみに、西洋梨といえばフランスを思い浮かべる方が多いと思いますが、フランスの気候は西洋梨の栽培に適さない気候のためほとんど栽培されていないそうです。ヨーロッパではイタリアがトップです。


 日本へは、明治初期にフランスやアメリカから渡来しました。栽培の難しさから定着せず、昭和の後半頃になって本格的に栽培が始まったそうです。西洋梨は日本の気候が適していないために山形県などごく一部の地方にのみでしか定着しなかったそうです。現在でも東北地方や信越地方などの寒冷地域が主な栽培地です。


 日本て最初に持ち込まれた品種は「バートレット」という品種で世界で一番多く生産されている西洋梨になります。バートレットは1770年頃イギリスで発見された西洋梨で、主に加工用として使われる品種です。この加工用だったことが日本で定着しなかった理由にもなります。


 当時は、西洋梨を食べても、石のように硬くて不味いものといわれていたそうです。その証拠にこんな記録が残っています。


「食べられないので捨てておいたら、時間が経って黄ばんで香りがしてきた。拾って食べるとおいしく、収穫後に熟させることに初めて気づいた」



西洋梨の甘味

 西洋梨を食べても酸っぱいことってありますよね。これは、上記でお伝えした、「収穫後に熟させることに初めて気づいた」この言葉に理由が隠されているいます。



  西洋梨は追熟するフルーツ!



 西洋梨は、日本梨とは違い収穫してから熟成させる梨なので、収穫後に追熟させる必要があります。


 収穫したばかりの西洋梨は、わずかにデンプンが含まれ、このデンプンが含まれている状態で食べると硬い食感で、甘味もなく酸っぱくて不味い梨なんです。そこで、収穫後しばらく置いておくことでデンプンが果糖やショ糖、ブドウ糖などの糖分に分解されて甘くなります。食べ頃サインを見逃さないようにしましょう。



西洋梨の追熟

 美味しい西洋梨を食べるには、先ずは選び方からです。


選び方のポイント

  • 表面に傷がないもの

  • 軸がしっかりしているもの

  • 少し青みが残っているもの



  追熟方法

  1. 紙袋などに入れます。

  2. 15~20度前後の部屋で保存します。


 軸の周りを指で軽く押して、柔らかさを感じたら食べ頃です。また、西洋梨は熟すにつれて軸がグラグラし、香りが増します。これも一つの目安になるので見逃さないようにしましょう。数日~1週間ほどが目安にしてくださいね。



保存方法
 追熟を遅らせたい場合は、冷蔵庫などの低温状態で保管すれば、追熟を遅らせることができます。2~4週間程度は遅らせることができます。完熟した西洋梨は傷みやすいので早めに食べ切るようにしてくださいね。



今日の最後に

 西洋梨が酸っぱい原因は、追熟が不十分だったことがあげられます。西洋梨は未熟なうちに売り出されるので、ご自宅で追熟させてから食べるようにしましょう。


 西洋梨は品種が豊富なため12月頃まで楽しめます。今の時期ですとバートレットが旬になります。西洋梨の栄養は日本梨と同様に 、水分と食物繊維が豊富で、 疲労回復効果のあるアスパラギン酸も含まれています。また、フラバノールやアントシアニンなどのポリフェノールも含まれているので体に良いフルーツです。水分補給に!そして食後のデザートに!召し上がってみてはいかがでしょうか。日本梨とは一味違って美味しいですよ!
最後までお読みいただきありがとうございました。



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