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秋はリンゴ! 皮がピカピカ光るのは何故?

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秋の味覚




こんにちは
月が替わり10月がスタートしました。今月も宜しくお願い致します。
秋といえば忘れてはいけない果物があります。そう!リンゴです。
リンゴはやさしい甘さで美味しいですよね。
ところで食べる前に拭いて、ワックスをかけてようにピカピカしたことはありませんか。不思議ですよね。あれってどうしてピカピカになるんでしょうね?
そんな話はさておき、今日は『リンゴ』についてお話をしたいと思います。


リンゴ




リンゴ

 リンゴは、コーカサスカフカス)地方~西アジアにかけての寒冷地が原産といわれて、、約4000年前にはすでにリンゴが栽培されていました。ヨーロッパへは16~17世紀ごろに伝えられ、17世紀後半にはアメリカへも伝えられ品種改良を重ねながら栽培が広まりました。


 リンゴが初めて日本に渡来したのは、中国から遣隋使によって持ち込まれました。このときにリンゴの名が付けられたそうですが、平安時代の辞書「和名類聚抄」に、「利宇古宇(りうこう、りうごう)」としてリンゴが記述されており、これが後に転訛して「リンゴ」と呼ばれるようになったそうです。


 この当時のリンゴは和リンゴという小ぶりの野生種で、主に観賞用やお供え物として植えられていたそうです。その後、江戸時代には栽培が始められるました。


 現在もっとも多いリンゴは西洋リンゴで、明治4年(1871)にアメリカから75品種を輸入し、苗木を全国に配布したことが本格的な栽培の始まりです。ちなみに、現在市場に出回っているものは30品種ほどになります。国内にある品種は約2000種類もあるそうです。


 リンゴの歴史はこのくらいにして、冒頭に出てきたピカピカになる謎の説明をしたいと思います。



リンゴを拭くとピカピカになる理由

 ピカピカなったリンゴを見たことはありませんか。まるでワックスがかかっているかのようなリンゴがあります。


 ピカピカなのはワックスではなく、リンゴが自分を守っている証なんですよ。どういうことか説明しますね。


 リンゴが成熟してくると、リノール酸オレイン酸などの脂肪酸が増えます。この酸が果皮に含まれるロウ物質を溶かし、やがて表皮に浮き上がってきます。これによりワックスがかかったような現象になります。


 これは「油あがり」と呼ばれる自然現象で、水分を放出しないようにする働きがあるんです。自然なワックスですから拭けばピカピカになります。もちろん、人体への影響はないので安心してください。。


 ちなみに、ベトベトするのも同じ現象です。種類によってロウ物質の分泌量が異なるのでベトベトします。特にジョナゴールド、つがる、千秋などでベトベトになります。成熟した証なので気にすることはありませんよ。


 ただし、欧米のリンゴはワックス(被膜剤)が使われていることが多いので注意しましょうね。



 そしてもう一つ、リンゴの表面にある「点々」、気になりませんか。


果皮の点々

 表面にある点々模様は果点(かてん)といわれもので有害なものではありません。リンゴは若い実のころに産毛のような毛が生え、やがて成長するとなくなります。そして産毛がなくなった後が点として残ります。また、点々は酸素呼吸するための気孔が変化したものですでもあります。これが点々の正体になります。


なので腐っている訳でも、病気でもありません。気になるようでしたら皮を剥いて召し上がってくださいね。



今日の最後に

 リンゴは人間が食したもっとも古いの果物で、約4000年前から栽培されていました。欧米では「一日一個のリンゴは医者を遠ざける」といわれるほど好んで食されてきました。


 リンゴの旬は秋です。リンゴは、リンゴ酸やクエン酸などの有機酸が豊富に含まれています。疲労回復にピッタリの食材!また、抗酸化作用や脂肪低減作用、老化防止効果の期待できるポリフェノールも豊富です。美容効果や健康効果に優れているので、美味しいときに召し上がってください。日本ではワックス処理はしていないので安心して食べましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。



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