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秋に美味しい鮭! 呼び方は「サケ」と「シャケ」どっち?

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秋の川




こんにちは
秋の魚と言えばサンマを思い浮かべる方が多いと思いますが、忘れていけない鮭も秋に美味しくなる魚です。
ところで、「鮭」は何て読みますか。「サケ」それとも「シャケ」、正しい読み方はどっちなのでしょうか。気になります!
そこで今日は、読み方も交えながら『鮭』についてお話をしたいと思います。



秋鮭


鮭



 身近な魚ともいえる鮭ですが、日本で獲れる鮭は、主に白鮭(しろざけ)です。白鮭は、9~11月くらいまでの間に生まれた川に戻り産卵します。産卵の為に川を遡る直前の鮭を、白鮭を「秋鮭」や「秋味」と呼びます。国内では北海道や三陸、海外ではロシアやアラスカ、カナダで多く収獲され、薄く淡いオレンジ色の身が特徴になります。また、同じ白鮭でも春先(5~6月頃)に生まれ川に戻る希少種を「時鮭」または「時知らず」といいます。


 鮭の生態は、秋に産卵した卵が翌年の春に孵化し、川を下って海に出ます。そして北海道沿岸からベーリング海峡までを長い時間をかけて回遊して成長し、3~4年前後に生まれ故郷の川で産卵するために戻ります。



「サケ」の語源

 「サケ」の語源については諸説あるそうですが、アイヌ語の「夏」を意味する「シャク」が訛ったとされる説が有力です。その他には東日本で「スケ」と呼ばれていたものから転訛したという説などもあります。


 漢字表記は「鮭」と書きますが、もともとは生臭いということもあり「鮏」の字が使われていたそうです。これが明治時代になり「鮏」では悪いイメージを与えてしまうので、「鮏」によく似た「鮭」に替えたそうです。また、「桂」の花が咲く頃に、川を上ってくることから「圭」の字を当てたという説もあります。



「サケ」と「シャケ」


サケとシャケ


 鮭のことを「サケ」や「シャケ」と呼ぶことについてですが、実はどちらの呼び方(読み方)も正しいとされています。
この呼び方が2つある理由については、こちらも諸説あり代表的なものを紹介します。


 アイヌ語で「鱒」のことを「サクイベ」や「シャケンベ」と呼んでいたものが転じた説。


  江戸弁で「サ行」をうまく発音することができず、訛って「サケ」のことを「シャケ」と呼んだ方言説。


 方言説には他にたくさんあり、どれが正しい答えなのかは明らかになっていません。


 また区別の仕方で、生きている鮭(調理前)は「サケ」で、捕獲されて加工(切り身など)されたものが「シャケ」と呼ばれることもあります。


 というわけで「サケ」と「シャケ」はどちらも鮭を表すものなので、どちらも正しいといえます。方言なども加わり2つになったのでしょう。



今日の最後に

 「サケ」と「シャケ」は、どちらも正しいとことはわかりました。辞書で調べても「鮭のこと」や「特に食用に切り身などにされたもの」と記載されていました。私が思うには調理前のものをサケと呼べば良いと思います。


 余談ですが、サーモンは鮭ではなく鱒で、回転寿司などのものは生食用に育てられた養殖の鱒になります。ちなみに、鮭は必ず火を通してから食べてください!アニサキスなどの寄生虫がいるので、加熱か冷凍が必要になります。


 鮭が美味しい季節です。鮭は、「アスタキサンチン」と呼ばれる成分が含まれています。アスタキサンチンは、強い抗酸化作用があり、同じ抗酸化作用を持つ栄養素のビタミンC より約6000倍も多いといわれています。鮭から抗酸化作用を摂り入れれば、細胞を健康な状態で保ち免疫力を健全な状態に保つことができます。免疫力が必要な季節になりますので、鮭を食べて健康な体を作りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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