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キノコが美味しい! 天然のナメコは下処理が重要! 

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味覚の秋




こんにちは
10月もあっという間に終盤ですね。寒くなるので風邪に注意しましょう。
この時期に採れるのがナメコです。スーパーでお馴染みのパックに入ったものではなく、天然のナメコです。あまりお目にかかることはないのですが、もしも手に入ったらどうしたら良いのか悩みますよね。最近では株付きのものも売られていますし…。
そこで今日は下処理の話を交えながら『ナメコ』についてお話をしたいと思います。


天然ナメコ


天然ナメコ



 ナメコは、意外なことに日本が原産のキノコです。ブナやナラなどの枯れ木や切り株に固まって生え、日本全国でみられます。中国や台湾などにもあるそうですが、食用としているのは日本だけのようですよ。美味しいキノコなのに、なんとなく勿体無い話ですね。


 一方、スーパーなどに並んでいる物のほとんどは菌床栽培されたものです。人工栽培は、大正時代後半頃から始まったそうで、この時代は原木を使用しての原木栽培だったそうです。オガコによる菌床栽培方法は偶然に発見されたもので、昭和38年頃に福島県で「ひらたけ」のオガコ栽培していたところ、誤ってナメコ種菌を植菌してしまったことが始まりといわれています。当時としては非常に良質なナメコだったそうで、以後改良が進み現在に至るそうです。ナメコは比較的簡単に栽培できることから、現在では家庭用の栽培キットなども販売されていますね。


 では、ここからは天然ナメコの下処理の話になります。


 真空パックされているナメコは綺麗なので処理が楽ですが、天然ナメコや原木ナメコはしっかり下処理しないと食べることができません。理由は、土や落ち葉のクズ、虫や細菌など付いているので処理が必要なんです。それでは早速、下処理の方法をご紹介します。



天然ナメコの下処理

ナメコの下処理


 まずは、水に晒して虫などを取り除くのですが、はじめから水に晒してしまうと、ヌメリが増し処理がやりにくくなります。処理の順番を考えながら行います。



やり方

  1. ハサミで茎の硬い部分(イシヅキ)を切ります。

  2. イシヅキを切ったら1時間ほど水に晒します。

  3. ゴミが浮いてくるので取り除きます。

  4. 1時間ほど晒したらザルに上げて、軽く洗いながら小さなゴミを取ります。

  5. 水を切って完了です。


 そのまま使っても良いですし、タッパーなどの密閉できる容器に入れて冷蔵庫で保存も可能です。期限は、2~3日になります。


 すぐに食べないときは、冷凍がお勧めです。1ヶ月くらい保存できます。(スーパーに売っている真空パックのナメコも冷凍できます。袋のままの冷凍でOKです。)使うとときは凍ったまま調理できます。


 ※ナメコを食べるときは、冷凍・冷蔵に関わらず、必ず1~2分は加熱してから食べてくださいね。



ナメコは傷みやすい

 ナメコは傷みやすいキノコです。次のようなナメコには注意しましょう。

見分け方

  • 容器(袋)の中で泡立ってきてる

  • 茶色く変色している

  • 形が崩れて溶け出している

  • 酸っぱい臭いがする

  • 茎の部分に張りがない

  • 真空パックなのに空気が入っている感じがある


 このような状態のものは破棄しましょう!



今日の最後に

 今回は、天然ナメコが手に入ったときの下処理のやり方を紹介しました。真空パックのものはわりとキレイなので、これ以外のナメコにご活用下さい。


 ナメコが美味しくなるのは10月~11月くらいです。ヌメヌメとした粘液の成分は、水溶性食物繊維で、保水力に優れて胃や鼻、喉の粘膜を保護し、ウイルスや風邪から守ってくれる効果があります。栽培されたものにも同じ効果があるのでナメコを食べて健康な体を維持しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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