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免疫力アップにはお酢! ところで、米酢と黒酢の違いはどこ?

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お酢の原料、お米




こんにちは
私たちが料理に使う酢には色々な種類があります。その中でも一般的なのが米酢です。では米酢と黒酢とでは色の違いは分かりますが、他に何が違うのでしょうか。
今日は『米酢と黒酢の違い』についてのお話をしたいと思います。

黒酢





見出し

 米酢と黒酢の違いは「米の精米方法」と「製造方法」が違うからです。料理などによく使われる米酢の原料は通常『精米』を使用しますが、黒酢は精米する前の『玄米』を使用します。米酢は1000mlにつき180g以上の米を使用しているのに対して、 黒酢は1000mlにつき180g以上の玄米を使用しています。
製造方法の違いは、米酢は原料となる精米を蒸してから金属製(ホーローやステンレス)の容器で4ヵ月ほどの短期間発酵させては製法に対し、黒酢は玄米を壺の中に仕込み、自然環境の中で約1~3年という長期熟成期間を経て完成させます。
原料は同じでも製法方法が違うものになります。


黒い色の理由

 黒酢が黒い色をしている理由は、発酵・熟成過程で起こる「アミノカルボニル反応」という化学反応によるものです。この反応は、アミノ酸(アミノ基)と糖分(カルボニル基)の存在において起こる現象です。黒酢は他の食酢と比較しても糖とアミノ酸が非常に多く含まれているので、色が黒く変化します。
ちなみに、黒酢は米酢のおよそ4~10倍ものアミノ酸が含まれています。熟成により黒く変化するのも納得できますね。

 米酢と黒酢の違いは、原料であるお米の精米方法と製造方法が違うことがあげられます。原料は同じなのに作り方の違いで味や香り、栄養まで違うとは不思議な調味料です。


お酢の効能

 お酢には様々な効能があると言われています。 疲労回復や美容効果、抗菌作用もあります。しかし、今注目したいのは免疫力を高めるという効果です。

 免疫力を高める為には腸内環境を整える必要があります。それにはヨーグルトや納豆のような発酵食品がいいと言われていますが、じつはお酢も発酵食品の一つに含まれるんです。なので、お酢にも免疫力アップの効能はあります。
そして更に、お酢は整腸作用だけではなく肝臓にも働きかけるので、免疫力アップは2倍の効果となります。


免疫力が上がる仕組み

 酢には抗菌作用があり、腸内の悪玉菌を減らしてくれます。 また腸内の善玉菌は、酢に含まれている「グルコン酸」が大好きなので、酢をとると善玉菌が増えて活発に活動してくれるようになります。腸が元気になれば免疫力がアップするという仕組みです。

また、お酢は肝臓の働きもサポートします。肝臓は体内で500種以上の化学処理を同時に行っている臓器で、免疫細胞のコントロールや体温の維持なども行っています。肝臓の機能を活性化することで、免疫力アップに繋がります。

このようなことから、お酢には免疫力をアップさせえる力があると言えます。

お酢の摂り方

お酢の摂り方は簡単、1日に大さじ1を目安に料理の中に摂り入れるだけです。5ml×3回でもお酢の効能は得られます。また、お酢は加熱しても、その栄養素は失われませんので安心して煮物などに使用したください。


今日の最後に

 米酢と黒酢の違いは原料と製造方法の違いです。この違いで栄養面で大きな差が出てきます。お酢の効能に大きな差は出ませんので用途に合わせて使い分けてください。
米酢と黒酢の効能はほぼ同じと思っていただいて構いません。お酢の摂取は免疫力アップにも繋がるので、ウイルスや花粉が流行るこの時期は絶対にお勧めです。(今回のポイントはココでした。)
またお酢に、納豆などの発酵食品をプラスすることで、腸がより活発に働き免疫力アップになります。お酢を摂る食生活、試してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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