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長芋と山芋の違いはなんだろう?

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長芋と山芋の違い




こんにちは
似たような食材に長芋と山芋があります。この2つの違いはどこなんでしょうか。そこで今日は『長芋と山芋の違い』についてのお話をしたいと思います。



長芋と山芋の違い

長芋と山芋は全て「長芋」という1つの種です。
二つの違いは原産国と形の違いです。

長芋は、中国原産で日本で栽培された芋です。

山芋は、日本原産で天然の芋です。


特徴は、山芋は長芋よりも水分量が少なく、粘り気が強いことです。


長芋

 長芋は、ヤマノイモヤマノイモ属の植物です。中国原産で、英語では “Chinese yam” と呼ばれています。熱帯地域の栽培が適している品種も多いですが、寒冷地でも栽培することが出来ます。 日本で食べられている長芋は栽培されたものです。私たちが普段多く口にするのはコチラです。


山芋

 山芋は、ヤマノイモヤマノイモ属の植物です。日本原産で、英語で “Japanese yam” と呼ばれています。 山芋はこの植物の芋として発達した垣根体を意味します。粘性が高いのが特徴的であり、自然薯、自然生とも呼びます。
日本の山に自生しています。


カロリーや栄養

 カロリーを比べると、100gあたりのエネルギーは山芋が120kcalで、長芋は65kcal。100gあたりの糖質は山芋が25g、長芋が13gで、比較すると長芋の方が低カロリーで糖質も少ないと言えます。カロリーと糖質が少ない分、長芋は水分を多く含んでいます。
山芋と長芋では栄養価に大差はありません。

 長芋と山芋は全て一つの品種ということが分かったところで、続いては効能についてのお話をしたいと思います。

長芋と山芋の効能

 長芋と山芋で注目すべきは、抗ウイルス活性を持つ有効成分は「ディオスコリンA」というタンパク質を含んでいるということです。ディオスコリンAはインフルエンザウイルスに直接作用し、細胞を包み込んで無害化してくれる物質です。ディオスコリンAは、約1分で体内のウィルスを破壊すると言われる凄い物資なんですよ。その実力は、1週間に3回以上長芋や山芋を食べるとインフルエンザの発症率が44%になると報告されているほどです。

 長芋や山芋にはディオスコリンAの他にレジスタントスターチと言う物資も含まれています。レジスタントスターチは、腸内の善玉菌を増やし免疫力アップしてくれる優れた物質です。免疫力アップの仕組みは、レジスタントスターチ(消化されないデンプン)なので、大腸で善玉菌のエサになり腸内細菌が増え免疫力がアップするという仕組みです。

 長芋や山芋は一日に100gの摂取でその効能が得られます。100gの目安はすりおろした状態で約小鉢1杯分になります。ウイルス撃退のためにも食べることをお勧めします。


今日の最後に

 長芋と山芋の大きな違いは原産国と水分量そして粘りです。栄養価の違いはほとんどありません。長芋は水分が多い分サッパリした味。一方山芋の方は粘りが強く水分は少なめ濃厚な食感になります。購入されるときには、料理の用途に合わせて使い分けてください。
ちなみに、栄養価は生食の方が高くなります。加熱するとタンパク質分解酵素のジアスターゼの効果が弱まってしまいます。加熱温度を60℃以上にすることは避けてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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