生姜を食べてポカポカ! 食べ過ぎるとお腹が痛くなりますよ!
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こんにちは
11月も折り返し、夜は冷え込むようになりましたね。寒いので風邪をひかないように注意してください。
風邪予防のため体を温める食材といえば生姜です。爽やかな香りとピリッとした辛みで温まりますよね。
ところで、温かくなるのは良いのですが、食べ過ぎとかってあるのでしょうか。多気過ぎて逆効果になっていたら大変ですよね。
そこで今日は、食べ過ぎの話を交えながら『生姜』についてお話をしたいと思います。
体ポカポカ、生姜の話
生姜は、熱帯アジアが原産の香辛野菜です。インドでは、紀元前300年頃には保存食や薬効品として食されていたそうです。 紀元前500年頃には中国へと伝えられ、日本へは中国を経由して2~3世紀頃に渡来しました。当時はあまり食用にされていなかったそうで、中国と同じように薬として使われていました。料理に使うようになったのは奈良時代に入ってからのことです。
生姜という名前は、中国の「生薑」に由来しており、中国では生姜のことを 「生薑」と呼びます。日本へ持ち込まれた際に「薑」の漢字の代用として「姜」が当てられたそうです。そういえば、日本では今も生姜のことを「薑(はじかみ)」とも言いますよね。
漢字に「生」が付けられている理由は、乾燥させた生姜を漢方では「乾薑(かんきょう)」といい、乾燥と生を区別するために「生」の字が付けられています。
生姜の効能
古くから薬として用いられてきた生姜は、平安時代の貴族の間では風邪薬として生姜湯を飲んでいたという記述が残されています。そんな生姜には大きく分けて2つの薬効成分(栄養素)があるんですよ。
「生の生姜」には「ジンゲロール」
「加熱・乾燥させた生姜」には「ショウガオール」
それぞれに特徴があり、生の生姜に含まれる「ジンゲロール」血流を良くし、免疫力を高めるなどの作用があります。しかし、熱や乾燥に非常に弱いため、加熱(80~100℃)や乾燥すると減少してしまいます。一方、「ショウガオール」は加熱することによってジンゲロールから変化した物質です。ジンゲロールより体温め効果が高い特徴があります。
ジンゲロールの効能
免疫細胞の活性化
血流促進
殺菌作用
解熱作用
ショウガオール
コレステロール低下
脂肪燃焼効果
免疫力アップ
抗酸化作用
この効能を見ると、平安時代にの貴族が風邪薬として使っていた理由がわかりますね。加熱や乾燥だけで効能がガラリと変わってしまうので、用途を見極めることが重要になります。
ですが、薬効が高いがゆえに効きすぎてしまうこともあります。
生姜の食べ過ぎ
腹痛・下痢
ジンゲロンやショウガオールは、胃腸を刺激するため、適量であれば薬効成分として働きますが、食べ過ぎると胃を刺激し過ぎて胃酸過多になっています。これにより、消化が遅れ未消化のまま小腸に送られるので腹痛や下痢の原因になります。
胸焼け
生姜の食べ過ぎは胃壁や腸壁を荒らしてしまいます。適切な量であれば胃酸の分泌を促し消化を補助してくれますが、食べ過ぎれば胃を刺激し過ぎて胃酸過多になります。これによって、胸焼けになったり、胃壁や食道を痛めてしまうので注意が必要です。
肌荒れ
ジンゲロールやシネオールの香気成分により体の熱が発散してしまいます。これと同時に体内の水分も奪われてしまいます。2つの作用で、乾燥肌や皮膚疾患のある方は、もともと水分が少ないので更に水分を奪われ肌荒れが起こります。また、消化不良による、食事からの栄養摂取不足で肌荒れになる可能性もあります。
妊娠中
乾燥した生姜の過剰摂取はお腹の中の赤ちゃんに悪影響を及ぼす恐れもあります。生姜の過剰摂取は控えましょう。
生姜の1日の適量の目安
生姜の1日の目安は、1日10gになります。
生の生姜でスライスなら7~8枚程度。
すりおろした場合なら、小さじ1杯程度。
大きさでいうと、だいたい親指の第一関節くらいです。
生姜の好きな方は少ないと思われるかもしれませんが、この量で十分な効能は得られます。くれぐれも食べ過ぎには注意してくださいね。
今日の最後に
古くから薬として用いられてきた生姜は、殺菌作用や解熱作用、免疫力アップなどの効能があります。ただし食べ過ぎてしまうと腹痛や下痢などを起こしてしまうので注意が必要です。1日10gを目安に毎日食べるようにしましょう。
生姜の旬は11月~12月です。辛味成分は「ショウガオール」や「ジンゲロン」は血行をよくし体を温める作用があります。 冷え症や風邪予防に効果的に働きます。寒い冬に負けないように、生姜を食べて元気に過ごしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。