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どうしてジャガイモを「馬鈴薯」と呼ぶの?

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馬鈴薯




こんにちは
ジャガイモのことを「馬鈴薯ばれいしょ)」 と言うことがありますが、普段は使いませんよね。馬鈴薯なんて変な名前ですものね。そこで今日は『馬鈴薯』についてお話したいと思います。


馬鈴薯の語源




馬鈴薯の語源

 馬鈴薯の語源は、その形が馬に付けていた鈴に似ていることから名付けられとされています。

 この呼び方は中国からきたものですが、1808年に本草学者の小野蘭山が勘違いをして「馬鈴薯ジャガタライモ(ジャガイモ)」と発表してから、ジャガイモのことを馬鈴薯と呼ぶようになりました。本来の馬鈴薯は、マメ科のホドイモを指し全く別の植物です。


 日本で「馬鈴薯」と呼ぶようになった発祥地は嬬恋村が発祥の地と言われています。

 嬬恋村では馬鈴薯からでんぷんをとり馬で信州に運んでいました。しかし、運搬中に熊に襲われることが度々あり、音をたてれば熊が襲ってこないと考えて、熊よけのために馬の首に鈴を付けて運搬しました。この様子から、「馬・鈴・イモ」で馬鈴薯と言われるようになったそうです。


 もう一つ、 岩手県の「チャグチャグ馬コ」という古くから伝わるお祭りで、馬に付ける鈴が「馬鈴」と言います。これがジャガイモに似ていたことから馬鈴薯と付けられました。



 このようなことから馬鈴薯と言う呼び名は、馬に付ける鈴に似ていることから付けられたことになります。中国と日本どちらも馬の鈴が関係しているので文字通りということですね。


 余談ですが、日本語では「ばれいしょ」と言いますが、中国での馬鈴薯の呼び方は「マーリンシュー (mǎ líng shǔ)」となり、字体は「马铃薯」と書くそうです。



ジャガタライモって何?

 ジャガタライモとは、現在名ジャガイモのことです。

 17世紀初期にオランダ商船によりジャワのジャガトラ(ジャカルタ)から伝来し、当時は「ジャガタライモ」と呼ばれていました。これが後に変化して「ジャガイモ」にとなったわけです。すなわち、ジャワ島の芋という意味です。ちなみに漢字で書くと、馬鈴薯となります。



今日の最後に

 今回は、馬鈴薯ばれいしょ)という言葉について書いてみました。普段は使うことはないと思いますが知っていて損はないと思います。実際に馬鈴薯と呼ぶ地域は多くあります、お子さんなどは知らないと思うので説明してあげてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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