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ジャガイモといえば男爵イモ! ところで「男爵」にはどんな意味があるの?

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ジャガイモ




こんにちは
ジャガイモといえば男爵イモですよね。ジャガイモ好きな私は、ホクホクして食べだすと止まらなくなります。
ところで、ジャガイモなのに「男爵」と呼ぶのは変わっていると思いませんか。男爵にはどのような意味があるのでしょうか。
そこで今日は『男爵イモ』についてお話をしたいと思います。

男爵イモ




男爵イモ

 ジャガイモは、南アメリカアンデス山脈原産の野菜です。ヨーロッパへは1540年頃に、スペイン人によって伝わり、当時は花を観賞用として栽培していたそうです。本格的に栽培が始まったのは、1600年頃といわれています。


 ジャガイモが日本へ渡来したのは1598年(慶長3年)のことで、オランダ人が長崎に持ち込んだのがはじまりです。日本でも当初は観葉植物だったそうです。栽培が始まったのは1706年(宝永3年)に栽培地を北海道に移してからのことになります。本格的な栽培はこれより遅く明治維新以降になります。ちなみに、ジャガイモの名前の由来は、慶長3年にオランダ船により、日本の長崎に持ち込まれた際に、ジャカトラから渡ってきたイモだったことから、ジャガタライモになり、それが転訛してジャガイモになったそうです。


 では、男爵イモも「男爵」については話に移りますが、この話も明治時代のことになるんです。



男爵イモの由来


温かいジャガイモ


 男爵イモの由来には、明治時代の函館ドック専務取締役である川田龍吉氏の功績が欠かせません。


 川田龍吉氏は、1877年に造船技術を学ぶために21歳でイギリスへ留学しており、そのときにジェニーという女性と出会います。 畑を眺めたり、温かいジャガイモを食べたりすることが楽しみだったそうです。その後、時は流れ北海道函館市に渡った川田龍吉氏は、風景がイギリスに似ていることから「ジェニーと一緒に食べたジャガイモをこの地で育て食べてみたい」と、ジェニーのことを思い出します。そして川田龍吉氏は、イギリスやアメリカから11種の種イモを取り寄せて試験栽培を行ないました。


 その中の一つに「アイリッシュコブラー」という品種があり、北海道の地に一番適していたことから栽培が始まりました。後に判明したことですが、このジャガイモが「男爵イモ」だったそうです。


 では何故この名前になったのかというと、川田龍吉氏の父(川田小一郎氏)は、日本銀行3代目総裁です。川田小一郎氏は男爵の爵位を授与されますが、その翌年に急死してしまいます。その後、長男の川田龍吉氏が40歳のときに男爵を継承します。このときから川田龍吉氏は男爵と呼ばれるようになりました。


ということで、


 「アイリッシュコブラー」は、「川田龍吉男爵が育てたイモ」なので男爵イモと呼ばれるようになったそうです。正式に「男爵イモ」と決ったのは1928年(昭和3年)に、北海道の渡島・釧路・根室地方限定の優良品種に決まったときのことです。



今日の最後に

 男爵イモの「男爵」は、川田龍吉男爵に由来しています。もともとはアーリーローズの変種アイリッシュコブラーという品種で、川田龍吉男爵が育てていたことから男爵イモと呼ばれるようになったそうです。ちなみに、メークイン男爵イモの後の1917年に渡来しました。メークイン発祥の地は道南の厚沢部町といわれています。


 男爵イモの旬は、9月からです。ホクホクして美味しい男爵イモをコロッケやサラダなどで召し上がってみてはいかがでしょうか。恋の味がするかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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