冬に食べたい三平汁! 石狩鍋との違いはなに?
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こんにちは
寒い日が続くこの時期は、温かい汁物がいいですよね。アツアツで具だくさんの汁物、食べたいですね。
そんな温かい汁物に「三平汁」ってありますよね。鮭などの魚を使ったお料理です。
そして似たようなお料理に石狩鍋がありますが、三平汁とは何が違うのでしょうか。
そこで今日は『三平汁』についてお話をしたいと思います。
三平汁
三平汁は、保存のために塩漬けや糠漬けにした保存食の魚と根菜類を煮込んだ北海道の郷土料理です。魚は、鮭やタラ、ニシンやホッケなどを使い、野菜は大根やジャガイモなどを使います。 魚についている味つけだけで食べます。
三平汁が誕生したのは江戸時代のことです。当時は、ニシンやハタハタ、タラやカレイなどを、内臓ごと塩漬けにして、そこから出る魚汁で野菜を煮込んだお料理だったそうです。当然のことですが、強烈な臭いだったようですよ。強烈な臭いだったこともあり、次第に内臓は使わなくなったということです。
現在の三平汁は、塩漬けや糠漬けの魚だけではなく、季節に応じた魚が使われたり、塩味にとどまらず味噌味や酒粕も使われているそうです。
三平汁というネーミング
「三平汁」と、少し変わったネーミングですが、この名前には諸説あるそうです。
松前藩の武田信広が1454年(享徳3年) に蝦夷地 ( 北海道 ) に向かう途中で嵐にあい奥尻島に漂着しました。その際に、「 斉藤三平 ( さいとうさんぺい 」 という漁夫が、塩蔵したニシンと野菜を煮込んだ汁物を作りもてなしてくれました。この斉藤三平の名前をとって 「 三平汁 」 と呼ぶようになりました。
また、南部藩士(青森県南部、岩手県北・中部などの地域名)であった 「 斉藤三平 」 が蝦夷地の開拓に渡りました。そして、本州から海を超えてやってきた人たちに対し奥尻島で振舞った汁が評判となり、この藩士の名前をとって「三平汁」と名付けられました。
その他にも、秋田名物の 「 しょっつる汁 」 をお手本として作った汁物がありました。このお料理で松前藩の藩主をもてなした武士の名が 「 斉藤三平 」だったことから名付けられた説などもあります。
諸説ありますが、全てにおいて「斉藤三平」という名前が関わっています。名前の由来は、この方にあることは間違いなさそうです。
ところで、似たようなお料理の「石狩鍋」との違いは何でしょうか。両者はすごく似通ったお料理ですよね。
三平汁と石狩鍋
先ほどもお伝えしたように「三平汁」は、サケやタラ、ニシンやホッケなどの魚を塩漬けや糠漬けにしたものを使い、味は魚の味付けだけになります。
一方、「石狩鍋」は生鮭を使い、味付けは味噌味になります。そして、最後に粉山椒をふって食べます。
もうお気付きですね。「加工した魚」と「生の魚」ここが大きな違いになります。さらに味付けも、その一つになりますね。
三平汁を作ろう
用意するもの(4人分)
塩鮭 4切れ(400g)
大根 80g
にんじん 1/2本ジャガイモ 2~3個
長ねぎ 1本
昆布 8cm角
水 800㏄
酒 大さじ2
塩 少々
作り方
鍋に水を入れ、昆布を10~20分ほど浸けます。
大根、にんじんはいちょう切りにして、ジャガイモは一口大に切り、長ねぎは斜めうす切りにします。
塩鮭は一口大に切り、サッと湯通しします。
昆布を入れた鍋に大根、にんじん、ジャガイモを入れて中火にかけ、沸騰する直前に昆布を取り出します。
沸騰したら酒と鮭を加えて蓋をして、ジャガイモがやわらかくなるまで煮ます。
火が通ったら長ねぎを加えてひと煮し、塩(醤油可)で味を調え完成です。
鮭の塩分で味が変わりますので、必ず味見をしながら行ってください。
今日の最後に
三平汁は、塩漬けや糠漬けにした魚を使った郷土料理です。似たお料理の石狩鍋との違いは、加工した魚を使う三平汁で、生の鮭を使うお料理が石狩鍋になります。似たようなお料理でも大きな違いになりますね。
三平汁の具材はスーパーで入手可能なものばかりです。寒い日に三平汁を食べて温まってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。