食用菊はビタミンが豊富! ところで、観賞用の菊は食べても良いの?
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こんにちは
花も夏の花から秋の花へと変わり始めましたね。近所ではコスモスや菊が咲いています。
ところで、スーパーなどで見かける食用菊って普通の菊とは何が違うのでしょうか。それよりも、普通の菊でも食べることができるのでしょうか。
そこで今日は『菊』についてお話をしたいと思います。
秋の花「菊」
一般的によく見かける菊は中国が原産の菊です。日本へは奈良時代に薬用植物として渡来したそうです。平安時代に書かれた歴史書『類聚国史(るいじゅこくし)』に菊が登場し、宮中では観賞用としても人気があったそうです。そして、後鳥羽天皇(1180~1239年)が、菊を自分の紋章としてからは、皇室といえば菊といった結びつきになったそうです。
薬に使われているなら食べても良いの?
中国では古くから薬用や食用として菊が利用されていました。そして、日本でも同じように薬用や食用としていました。食用としていたことは記録が残っています。
それは、松尾芭蕉が滋賀県の堅田に招かれたときに詠んだ中に、「蝶も来て酢を吸ふ菊の鱠哉」と詠んでいることから、元禄三年(1690年)には食用菊を酢で和えたものがあり食べていたと考えられます。
このようなことから、菊は古くから薬としても使われているので、一般的な観賞用の菊であっても食べても大丈夫なんです。ちなみに、一般的な菊の花に毒があるという報告はどこにも無いそうですよ。
そこでまた疑問が…。
食べても良いのなら何故、わざわざ「食用」と付けられているのでしょうか。
食用と付けられている理由
菊にはフラボノイドなどに由来する独特の苦味があり、食用としては不向きな食材です。食用菊は、この苦味を品種改良によって極力抑えた品種なので、食用と付けられています。
また、観賞用の菊は栽培時に農薬が必要です。一方、食用菊は食品衛生法で規制を受け栽培されているので残留農薬はありません。農薬の有無からも食用とそうでないものとを分けています。農薬のことを考えると、お花屋さんで売っている菊は食べない方が良いでしょう。
自分で育てた菊なら?
自分で管理した観賞用の菊なら、自己責任になりますが食べても良いと思います。アクが強いので下処理が必要になります。
やり方
菊の花びらだけをとります。(ガクや花芯は使いません)
鍋にお湯を張り、大さじ2ほどの酢を入れてサッと茹でます。
すぐにザルにあげて水に浸します。
水気をよく絞ります。
下処理は以上です。
菊の三杯酢
用意するもの(4人分)
下処理をした菊
酢 大さじ3
砂糖 大さじ2
醤油 大さじ1
作り方
鍋に調味料を全て入れて、弱火にかけながら良く混ぜる。
砂糖が溶けたら火を止める。
菊を入れて調味料を混ぜ合わせる。
完成です。
今日の最後に
観賞用の菊も食べることができます。ただし、農薬が使われている場合は避けた方が無難でしょう。食べ方はアクが強いので下処理を行ってから食べてください。苦味が気にならない方は茹でるだけでも構いません。
菊の花には、食物繊維やビタミン類、ミネラルなどの栄養成分が豊富に含まれています。また菊は解毒作用に優れ、生体内の解毒物質「グルタチオン」の産生を高める ことで抗酸化作用を発揮します。アンチエイジング効果も期待できますよ。お刺身に添えられている食用菊を見たら、美容と健康のために召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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