旬の野菜を食べよう! 「のっぺい汁」ってどんな食べ物?
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こんにちは
少し前までは気温が高かったのに急に下がりましたね。体調管理に注意してください。
気温が下がると温かいものを食べたくなりませんか。そんな温かい食べ物の中に「のっぺい汁」というものがあります。季節の野菜をたっぷり使う汁物なんですよ。
そこで今日は『のっぺい汁』についてお話をしたいと思います。
のっぺい汁
のっぺい汁は、濃餅汁、能平汁、のっぺ汁などとも呼ばれる郷土料理の一つです。その呼び名はは異なりますが全国各地で作られていて、有名なところは奈良県などです。もともとは草本植物(草)を使った精進料理からきているので肉類は使いません。しかし、現在は精進の枠を越えて肉類も具にする全国的な家庭料理となっています。
のっぺい汁は、奈良県の寺院の宿坊で作られていたものが最も古く、当時は残り野菜に葛粉でとろみをつけて出した汁物だったそうです。汁が粘って餅の様であることから「濃餅」と呼ばれるようになったことが語源のようです。
似たようなものに新潟県の「のっぺ」がありますが、奈良県などで作られているのっぺい汁とは異なります。葛粉や片栗粉は使わずに、里芋から出るぬめりで自然なトロミを付けるので煮物の部類に入ります。また、のっぺの語源は、煮汁にとろみがついた状態を表す「ぬっぺい」が訛ったものといわれています。
似たようなものが重なってしまったので、「のっぺい汁」と「のっぺ」の違いをあげておきます。決定的に違いは「トロミの付け方」になります。
のっぺい汁 汁物 片栗粉でトロミを付ける
のっぺ 煮物 里芋から出る自然なトロミ
また、のっぺい汁はけんちん汁とも少し異なります。こちらもトロミの有無が一番の違いになり、けんちん汁にはトロミがありません。また、けんちん汁は精進料理なので肉類は入れずに、油で炒めた豆腐と野菜を入れて作ります。使う野菜は同じでも作り方が少し違いますね。
のっぺい汁を作ろう!(新潟風)
用意するもの(4人分)
里芋 3~4個
大根 80g
にんじん 60g
油揚げ 1/2枚
こんにゃく 1/4枚
長ねぎ 1/2本
だし汁 4カップ
しょうゆ 小さじ1
作り方
里芋は皮を剥いて一口大に切ります。
大根とにんじんは、皮を剥いて乱切りにし、長ねぎはささ切りにします。
油揚げは半分に切って1cm程度の短冊切りにします。
こんにゃくはスプーンでひと口サイズにちぎります。
油揚げとこんにゃくをサッとゆがいて水洗いし、油やアクを取ります。
だし汁を沸かし、先に里芋を加えて10分煮て、にんじんと大根を加えてもう10分煮ます。
油揚げ、こんにゃくを加えてさらに10分ほど中火で煮ます。(煮汁が少なくなってきたら水またはだし汁を加えてください。)
煮上がったら長ねぎとしょうゆを加えて味見をし完成です。(必要に応じて塩を加えてください)
シンプルなお料理なので、お好みで鶏肉や魚類を加えてアレンジしてください。また、仕上げに水溶き片栗粉を加えて、汁にトロミを付けてもOKです。この方が冷めても美味しいですよ。
今日の最後に
のっぺい汁は、野菜を使って作る郷土料理の汁物です。けんちん汁のように油や豆腐は使いませんが、似たようなものにと考えてください。
のっぺい汁の主役ともいえる里芋は、秋が旬の時期になります。里芋が持つ成分のガラクタンはコレステロールを下げたり、高血圧予防に効果的なんです。さらに嬉しいことに食べ過ぎても脂肪として蓄積されずに体外に排出されます。つまり肥満予防になるということなんです。里芋は食欲の秋にはピッタリの食材になりますので、美味しいときを逃さないように食べてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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