寒い季節に美味しい野菜! カブは栄養が豊富!
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こんにちは
この時期に店頭で見かける野菜にカブがあります。少し地味な野菜ですが、調理方法によって食感が変わり美味しいですよね。加熱してトロッとやわらかくなるとたまりませんね。
そんなカブですが、栄養が豊富だと耳にしたので取り上げてみたいと思います。
そこで今日は『カブ』についてお話をしたいと思います。
カブの話
カブは、春の七草の1つ「スズナ」とも呼ばれ、昔から親しまれてきた野菜です。意外なことに原産地はアフガニスタンから地中海沿岸地域で、ヨーロッパでは紀元前から、中国では2000年前から栽培されていたそうです。
日本へは、弥生時代に中国から伝わったといわれています。「日本書記」には持統天皇が五穀(主食)を補う作物として693年に栽培を奨励したと記されています。江戸時代には全国各地で様々な種類のカブが栽培されるようになり多くの品種が誕生し、今では日本国内で80品種以上が生産されています。
余談になりますが、日本や中国ではカブは栄養価の高い食べ物として扱われています。三国志の時代に諸葛亮孔明が、10万人もの軍勢を率いて南征に向かう途中に、食糧不足のせいで兵士が衰弱したときに、「蔓菁(まんせい)」と呼ばれる自生の蕪を食べさせてピンチを切り抜けたそうです。そして無事遠征を終えて帰国する際には蕪を持ち帰り、各地で栽培させたそうです。ちなみに、このような出来事があり、「蔓菁(まんせい)」は「諸葛菜(しょかつさい)」と呼ばれるようになりました。
※日本で「諸葛菜」は「オオアラセイトウ(ムラサキハナナ)」のことになります。👇
カブの栄養
カブの栄養は、根と葉に共通して含まれているのがビタミンCで、葉には根の約4倍ものビタミンCが含まれています。これは、ホウレンソウの約2倍に相当するんです。その他に、カブの葉にはβ-カロテンやタンパク質、ビタミンB1やB2、ビタミンEなども豊富に含まれています。
ここで一つ気付きませんか。葉の栄養ばかりですよね。
実は、カブの栄養は根と呼ばれる部分より葉の方が高いのです。
私たちがよく食べている白い根の部分は胚軸と呼ばれるところで、簡単いうと茎が肥大したものなんです。カブの栄養は葉に集まるので葉の方が栄養豊富というわけなんです。ちなみに、保存するときも葉と根を分けて保存しないと、栄養が葉にとられてしまいます。
根(胚軸)にも栄養があり、体に良い効能もあります。根の部分には「アミラーゼ」という消化酵素が含まれており、体内で炭水化物の一つであるデンプンの消化を行ってくれます。なので、胃の消化機能を助けて、胃もたれや胸焼けの解消に効果があるんです。また、根には食物繊維が豊富に含まれているので「便秘解消」に効果があります。
カブの食べ方
カブは栄養満点!食べる部分をしっかと把握しておけば栄養を余すことなく摂取できます。
葉の食べ方
カブの茎や葉に含まれるβーカロテンは、油と一緒に摂ると吸収率がアップします。また、ビタミン類を多く摂取したい場合は、加熱を避けてサラダや浅漬けなどにすると良いですよ。
加熱したい場合は、お味噌汁やスープなどに入れて煮込むと溶け出した栄養素も飲むことがで摂取できます。
根の食べ方
根にある「アミラーゼ」や「ビタミンC」は熱に弱いので、加熱する場合は短時間調理がポイントになります。加熱する場合は、こちらもお味噌汁やスープなどに入れて煮込むと外に出た栄養素を摂ることができます。カブの根は、煮込み過ぎると煮崩れをおこしますので注意しましょう。
栄養をしっかり摂りたいならサラダや酢の物、ぬか漬けや浅漬けにすると良いですよ。
ですが、栄養があるからと言って食べ過ぎには注意が必要です。カブには甲状腺機能抑制物質(ゴイトロゲン)が含まれているので、食べ過ぎてしまうと甲状腺が腫れる可能性があります。気をつけてくださいね。
今日の最後に
カブは、少し地味な野菜ですが、とても栄養価が高い野菜です。特に葉の部分に豊富な栄養が集まっていて、ビタミン類をはじめ、カルシウムや鉄分、食物繊維も多く含まれています。捨てずに利用した方が断然お得ですね。
カブは一年中見かける野菜ですが、美味しい時期は寒くなる10月頃から1月頃までです。とにかく栄養が多く、高血圧予防、貧血予防、消化促進、胃もたれ、がん予防、風邪予防などの効能があります。この時期は風邪予防に効果があるのでお勧めです。美味しい時期ですので召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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