ワイン用のブドウは生食用のブドウと何が違うの?
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こんにちは
10月も折り返し寒くなってきましたね。そんな中、ブドウはこの時期でも収穫できるそうです。ワイン用のブドウに至ってはこれから最盛期なんですって。
ところで、ワイン用のブドウは普通に食べるブドウとどこが違うのでしょうか。分けるくらいなので特別な違いがあるのでしょうか。
そこで今日は『ブドウ』についてお話をしたいと思います。
ブドウ
ブドウは、世界中で栽培されている果物の一つで、世界には10000種以上のブドウが存在するといわれています。歴史も非常に古く、紀元前4000年頃の古代エジプト、古代メソポタミア、古代ペルシアではすでに栽培が行われていました。日本へは、シルクロードを通って中国へ伝わり、室町時代後半に日本へ渡来したといわれています。
世界で生産されるブドウの7割以上はワイン用で、生食用のブドウの方が少ないんです。反対に日本では、栽培されるブドウの9割が食用として栽培されています。
ワインは、ブドウの栽培が始まる以前の、紀元前8000年頃のコーカサス地方(現在のジョージア付近)ですでに飲まれていたそうです。(アルメニアでは世界最古のワイン醸造所跡が発見されたところです。) そして、紀元前5000年ごろにはワインの醸造が始まっていたそうです。
ワインは、ジョージアから近い古代メソポタミアや古代エジプトへと伝えられ、紀元前1500年~1000年頃には、地中海を交易する民族フェニキア人によって、エーゲ海の島々をつたいながら古代ギリシャや地中海沿岸の地域にもワインが広がりました。 やがて、1600年代の大航海時代には、ワインはキリスト教の宣教師たちによって、世界各国へと伝えられたそうです。
日本へは、室町時代後半に渡来しましたが、当時は醸造されることがなく、今から約140年前の明治時代になってから、日本国内でワインの醸造が行われるようになりました。1870年(明治3年)に山梨県甲府市で、山田宥教(やまだ ひろのり)さんと、詫間憲久(たくまのりひさ)さんが「ぶどう酒共同醸造所」というワイン醸造所を設立し初めて国産のワインが造られたそうです。
ワイン用のブドウと生食用のブドウとの違い
この2つの違いは、ブドウの持つ特徴が関係してきます。
ワイン用のブドウは、粒が小さく皮が厚く、酸味が強いことが特徴です。
生食用のブドウは、粒が大きく皮が薄く、酸味が少ないことが特徴です。
そしてブドウの味にも違いがあります。
ワイン用のブドウは、糖度が高いが酸っぱい。
生食用のブドウは、ワイン用のブドウより糖度が低いが酸味が少ない。
このような違いが出てきます。ワイン用のブドウは主にヨーロッパのブドウで、ワインに適した品種なんです。また、種が多いこともワインに適している理由になります。 一方、生食用のブドウはアメリカ種のブドウで主に品種改良されたものです。
ワイン用のブドウが甘くない理由
ここで一つの疑問が生まれます。
どうして糖度が高いブドウを使っているのに、ワインが甘く感じられないのか?
その答えは、糖が醸造の過程でアルコールに変化してしまうからなんです。無くなってしまったので、酸味だけが残り飲んでも甘くないというわけです。
ちなみに、生食用ブドウは糖度が低いのですが、酸っぱさが弱い分、糖度が強調され甘味が強く感じられるというわけです。
ということで、それぞれの用途の違いから生食用とワイン用とを分けています。なお、ワイン用のブドウも生食が可能です。でも、食べるならアメリカ種の方が良いですよ。
今日の最後に
ワイン用のブドウと生食用のブドウとの違いは、ブドウの持つ糖分が大きく関わっています。ワイン用は糖度が高いのでワイン造りに向いているというわけです。ちなみに、ワイン用の糖度は20度くらい、甘いメロンでも18度なので糖度が高いといえます。酸味さえなかったら迷わずワイン用のブドウを食べますよね。
毎月20日はワインの日。フランス語でワインを「Vin」というそうで、「Vin(ヴァン)」は数字の「20(vingt=ヴァン)」の発音に似ているので毎月20日をワインの日としたそうです。ポリフェノールが豊富なことですし、20日にワインを飲んでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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