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1日3個で健康に! 「ナツメ」は優れた果実!

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秋の味覚




こんにちは
体に良い食べ物を探していたらナツメが出てきました。さらに調べると生食も可能で、さらには漢方薬にもなるそうです。ナツメってドライフルーツだけかと思っていましたが、知らないこと沢山ありそうなので取り上げてみたいと思います。
そこで今日は『ナツメ』についてお話をしたいと思います。


ナツメ(棗)


ナツメ



 ナツメは、南ヨーロッパ原産の植物で、ヨーロッパや中国では古くより栽培されている果樹です。中国では、古くから親しまれており、薬膳料理や宮廷料理にも使われていました。中国には「一日食三棗、終生不顕老(一日3個のナツメを食べれば老いを防ぐ)」という意味の言葉があり、世界三大美人の一人、楊貴妃も好んで食べていたといわれています。


 中医学では頻繁に使われる生薬で、気と血を補い、滋養強壮の作用や胃腸の調子を整える健胃作用があるといわれています。また、精神安定の作用があるともいわれています。中国の古い薬物書、「神農本草経」の中では栗、桃、李(すもも)、杏、棗(なつめ)の5つの果実を五果といい、五臓を養う働きがある大切な果実だと記載されています。このようなことからも薬効に優れた食材であることがわかります。


 日本へは、奈良時代以前には渡来したといわれ、「万葉集」や「延喜式」にもナツメの名は登場しています。また、平安時代の薬学書の「本草和名(ほんぞうわみょう)」にもナツメが記述されており、薬用として利用されていたことがわかっています。日本でも、古くから薬用と使われていました。


 和名の由来は、夏に新芽がでるから「夏芽(ナツメ)」、「夏梅(ナツウメ→ナツメ)」や「夏実(ナツミ→ナツメ)」などの説が一般的です。漢名では、棗(そう)と書くそうです。なお、茶道に使う抹茶入れも「棗(なつめ)」といいますが、これは入れ物の形状が果実に似ているから付けられています。

 歴史的なことはこのくらいにしまして、続いてはナツメの効能をご紹介します。



ナツメの効能


ナツメ


 先程も少し登場しましたがナツメは生薬として漢方に利用されています。生薬では大棗(たいそう)という名で名が知られています。


 効能は、冷え性の改善、胃腸の消化機能を調整、栄養分の吸収を促進、造血作用、貧血の予防、精神安定の作用、滋養強壮、不眠の改善、免疫力を上げる、疲労回復などの効果があるとわれます。さらには、老化を防ぎ、肌のアンチエイジング効果で美肌効果もあるといわれます。


 多くの効能を持つナツメですが、私が注目したいのはナツメに含まれているフルクトピラノサイドです。フルクトピラノサイドはアレルギー抑制作用があります。さらにナツメに含まれるパントテン酸には副腎皮質ホルモンの合成を助ける働きがあり、これらの相乗効果でアトピーや花粉症といった症状にも効果があるんです。現代人にとっては見逃せない効能です。



ナツメの食べ方は?

 多くの効能を持つナツメですが、どうやって食べたらいいのでしょうか。


 生のものを食べる場合は、そのままでも大丈夫です。抵抗がある方は、コンポートにする方法もあります。水と砂糖と蜂蜜と少々のレモン果汁などで一緒に煮ればOKです。


 栄養をしっかり摂りたいなら、ドライフルーツがお勧めです。スーパーで購入しても良いのですが、この時期には生のものが手に入るので手作りも可能です。


 ナツメを5日間ほどシワが寄るまで天日干しにします。20分ほど蒸し、さらに天日干しにします。しっかりと乾燥させたらドライナツメの完成です。1日の摂取量の目安は3~5粒が適量になります。凝縮して美味しくなりますので是非!


 また、干したナツメを煮出し、「ナツメ茶」として飲むという摂り方もあります。貧血防止などの効能がありますよ。



今日の最後に

 日本ではあまり見かけないナツメですが、古くから薬用として使われるほど優れた果実です。世界三大美女楊貴妃も食べていたそうです。


 ナツメの収穫期は秋です。生のものはほんのり甘く酸味がありサッパリとした後味で美味しいです。また、ドライのものは生ナツメより甘みが強いので食べやすいです。美容と健康のためにも召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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