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旬の蕪! 蕪を食べて体ポカポカ!

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冬の食材




こんにちは
毎日のように冷え込みますね。こんな日には温かい食べ物でポカポカ温まりたいものです。
でも寒い時期にも美味しい野菜があります。それは煮込むと美味しい蕪です。美味しい時期なので少し取り上げてみたいと思います。  そこで今日は『蕪』についてお話をしたいと思います。


旬の蕪


旬の蕪



   蕪は、 春の七草の一つ「スズナ」としても親しまれている野菜です。地中海沿岸と西アジアが原産といわれ、なんと紀元前から栽培されていました。日本へは弥生時代に中国から伝えられ、最古の記録の「日本書記」には持統天皇が五穀(主食)を補う作物として栽培を奨励していたと記されているほど古くから食されていました。その後、江戸時代には全国で様々な種類の蕪が栽培されていて、多くの品種が誕生しました。


 余談ですが、関が原(岐阜県)を境に、東日本と西日本で系統の違う蕪が栽培されているそうですよ。中国を経て渡来した蕪はアジア型と呼ばれ、西日本に分布しています。一方、朝鮮半島を経て渡来した蕪はヨ-ロッパ型と呼ばれ、耐寒性があることから東日本に定着しています。双方の蕪は品種改良がされ、現在では80~100種類もあるそうです。



蕪は栄養満点!


蕪を食べよう


 古くから食されてきた蕪は栄養が豊富な野菜です。ざっと紹介すると、私たちがもっと多く食べる部分の白い根には、カリウム、ビタミンC、食物繊維が含まれています。一方、葉に多く含まれているのはβ-カロテンやビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維が豊富に含まれています。


 お気付きですよね、蕪の栄養は葉の部分に集中しているんですよ。葉の部分に多いビタミンCは抗酸化作用があり、老化の原因となる有害な活性酸素から体を守る働きがあります。また、β-カロテンは免疫力を高める効果があります。食べる際には葉を食べることが重要なんですよ。


 根の部分にも大事な栄養が含まれています。それは「アミラーゼ」という消化酵素です。体内で炭水化物の一つであるデンプンの消化を行うので、弱った胃の消化機能を助け胃もたれや胸焼けの解消に効果的に働きます。ということは、葉と根の両方を食べることで蕪の栄養を余すことなく吸収できるという訳です。



蕪を食べて温まろう!


蕪を食べよう


 栄養素を含む蕪は、胃腸や身体を温め、消化を助ける働きがあることで古くから食されてきた野菜なんです。体を温める野菜には生姜がありますが、同じように蕪にもその効能が備わっています。風邪予防に最適なビタミンやβ‐カロテンも豊富なので是非とも今の季節に食べてほしい野菜です。


 ちなみにですが、体を温める根菜類は蕪と生姜だけだといわれています。大根やレンコンも体を温める作用があるといわれていますが、直接温める作用はないそうです。むしろ生で食べると体を冷やす作用が働くそうです。大根やレンコンはさいわいにも加熱して食べることが多い野菜なので、加熱してやっとプラスマイナスゼロの効果になるということです。



蕪の炊き方(煮方)

 蕪の根は煮て食べることが多いと思います。その際には、お米 のとぎ汁か米粒(一握り)を入れて炊く(茹でる)と、白 くきれいに茹 で上がり、さらに旨味も増 しますよ!



作り方

  1. 面取りをした蕪を、とぎ汁である程度柔らかくなるまで炊きます。(少し硬め)

  2. 流水でとぎ汁を流します。

  3. 鍋にお出汁を入れ火にかけます。(顆粒だしでもOKです)

  4. 薄口醤油と味醂、砂糖で味付けをします。

  5. さらにコトコト煮込んでじっくりと味を含ませます。

  6. お好みの味や柔らかさまで炊いて完成です。


 ネギなどお好みの薬味を添えて食べてください。鶏そぼろ餡かけをかけると美味しいですよ。



今日の最後に

 蕪は、弥生時代から食されてきた野菜で、ビタミンやβ‐カロテンなどを豊富に含んでいます。特に葉の部分の栄養に多く含まれているので、食べる際には葉と根の両方を食べるようにしましょう。


 蕪の旬は冬です。特に1月くらいまでのものは甘みがあり美味しいです。ビタミンCが豊富なので風邪予防や肌荒れなどに最適な野菜ですよ。美味しい時期に召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。