シルシ

食に関係した情報をお届け致します。

秋田の郷土料理「きりたんぽ」の由来とは 

スポンサーリンク



スポンサーリンク


きりたんぽ




こんにちは
日が沈むと冷え込みますね。風邪をひきやすい季節なので、注意してください。
そんな寒い夜に食べたいのが鍋料理です。鍋にきりたんぽが入っていたら最高です。出汁を吸った、きりたんぽって美味しいです。
ところで、このきりたんぽという名前、気になりませんか。どうして「きりたんぽ」って呼ぶのでしょうか。
そこで今日は『きりたんぽ』についてお話をしたいと思います。


秋田県の郷土料理 きりたんぽ


きりたんぽ



 鍋料理に入れると美味しい「きりたんぽ(切蒲英)」は、 秋田県鹿角(かずの)地方で生まれた郷土料理です。もともとは比内地方のきこりやマタギ(猟師)の携帯食で、すりつぶしたご飯を、杉の棒に巻き付け、焼いたものを山へ持って行き食べたことが「たんぽ」の始まりといわれています。


 名前の由来には諸説ありますが、 その昔に槍の先に付ける鞘を「たんぽ」または、「たっぽ」と呼んでおり、形が似ていることからこの食べ物を「たんぽ」と呼ぶようになりました。 また、焼いた姿が蒲(がま)の穂に似ており、短い穂を意味する「短穂(たんぽ)」から、「たんぽ」と呼ばれるようになった説もあります。


 「きりたんぽ」の由来は、きこりやマタギたちが携帯していた「たんぽ」を食べやすいように切って、鍋料理などに入れたことから「切りたんぽ」と呼ばれるようになりました。現在では、切っていない焼いた「たんぽ」を「きりたんぽ」と呼んでいます。



自家製きりたんぽを作る

きりたんぽ


 スーパーへ行けば簡単に手に入る「きりたんぽ」ですが、自宅で作ることができます。意外と簡単なので挑戦してみてください。



用意するもの(2人分くらい)

  • お米 1合

  • 塩水 少々(きりたんぽの成形用)

  • 割り箸

  • めん棒



作り方

  1. ご飯を柔らかめに炊く。(残りご飯を使う場合は、水を少々振りかけてレンジで温めます。)

  2. ご飯を温かいうちにボウルなどに移し、めん棒を使って米粒が少し残るくらいに押し潰す。(めん棒がない場合は、瓶などで代用)

  3. 潰したご飯を4等分にし、丸める。

  4. 割り箸に刺し、手に塩水を付け細く棒に巻き付けます。(厚さ1~2cm程に均等に伸ばします。)

  5. まな板を濡らし、その上で転がして形を整えます。

  6. 巻き付け作業の完了です。


 割り箸や棒がない場合は、丸めただけの団子のような形で構いません。



きりたんぽを焼く

  1. テフロン加工のフライパンやホットプレートで転がしながら焼きます。(くっつく場合は、少量の油を使ってください)

  2. まんべんなく焦げ目を付けます。

  3. 焼き上がったら熱いうちに割り箸を抜いて完成です。


 焼き魚用のグリルやオーブントースターで焼く場合は、ひっくり返しながら焦がさないように焼いてください。


 包丁で食べやすい大きさにカットして、きりたんぽ鍋に入れて食べてください。鍋に入れる場合は、最後に入れて温めるくらいでOKです。


 ちなみに、甘めの味噌を塗って焼けば五平餅に変身します。甘味噌の分量は下記のとおりです。



**甘味噌

  • 味噌 大さじ3

  • 砂糖 大さじ2

  • 醤油 大さじ1

  • みりん 大さじ1

  • 水 大さじ2


 材料を混ぜて軽く煮立たせればOKです。 味噌をきりたんぽに塗り、弱火で味噌を乾かすように焼いてください。



今日の最後に

 秋田県に伝わる「きりたんぽ」は、炊きたてのご飯(うるち米)を適度に潰し、 棒に巻き付け、囲炉裏などの火であぶって焼いたものを「たんぽ」と呼び、 この「たんぽ」を切って料理に入れたことから「きりたんぽ」と呼ばれるようになりました。


 11月11日は「きりたんぽの日」 です。きりたんぽを囲炉裏で焼いている様子「1111」に見えたことから秋田県鹿角市の「かづのきりたんぽ倶楽部」が制定したそうです。寒い夜は鍋料理で決まり!きりたんぽ鍋を召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



www.raruka.net