冬の定番、鍋焼きうどん! 鍋焼きうどんは焼いているの?
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こんにちは
寒い日に食べたくなるのが鍋料理ですね。シメはやっぱりうどんです。
ところで、鍋にうどんといえば、鍋焼きうどんというものがありますが、どうして「鍋焼き」なのでしょうか。汁の入ったうどんなのに、「焼く」と付けられいるのは疑問に思いませんか。
そこで今日は『鍋焼きうどん』についてお話をしたいと思います。
鍋焼きうどん
鍋焼きうどんとは
鍋焼きうどんは、小ぶりの土鍋を使った一人前用の鍋物で、煮込みうどんの一つです。江戸時代末期に大阪の屋台からはじまり、その後明治6~7年頃に東京へも広まりました。当時は大人気で冬の名物になったそうです。
明治13年の読売新聞の記事にもこう書かれています。
「近頃は鍋焼きうどんが大流行で、夜鷹蕎麦を食べる人は少なくなった。府下に鍋焼きうどんを売る者は863人いるが、夜鷹そば屋は11人まで減ってしまった」
どうして鍋焼きなの?
煮込み料理なのに「焼く」と付けている理由については、はっきりとは分かっていないそうです。ただ一説には、一人用の小型の鍋で提供する際に直火にかけて煮込む様子が鍋を焼いているように見えるから「鍋焼き」という説があります。
普通のうどんは、それぞれに調理してどんぶりの中で合わせますが、鍋焼きうどんは具材と汁を入れて火にかけますよね。
たしかに、鍋は焼かれている。ということは、「鍋焼き」で間違いないですね。
そうそう、考えてみれば「すき焼き」と似た考えで上方語ととらえれば良いのかもしれませんね。
鍋焼きうどんを食べよう!
用意するもの(1人分)
冷凍うどん 1玉
鶏もも肉 50g
椎茸 1枚
長ネギ 1/4本
かまぼこ 2切れ
油揚げ 1/2枚
ホウレンソウ 1株
卵 1個
調味料A
水 300cc
白だし 大さじ3杯
みりん 大さじ1杯
作り方
具材を食べやすい大きさにカットします。
調味料Aをすべて鍋に入れて沸騰させます。
沸騰したら鶏肉を入れ、中火で3~4分ほど煮ます。(アクが出たら取り除く)
冷凍うどんを入れ、その上に具材を並べます。
フタをして、弱火で5分ほど煮込みます。
真ん中に卵を割り入れます。
卵がお好みの硬さになったら完成です。
ちょっと雑談🍀
松山の鍋焼きうどん
愛媛県松山市の名物の鍋焼きうどんは、甘い味付けの鍋焼きうどんです。戦後の砂糖が貴重品時代に考案されたそうで、当時は甘い味付けの食べ物がごちそうだったそうです。今でも当時のまま、アツアツが冷めないようにとアルミ製の鍋で提供されるとのこと。松山にお出かけの際には、お試しになってみてはいかがでしょうか。
今日の最後に
鍋焼きうどんは、江戸時代の末期に大阪で誕生した一人用の煮込みうどんです。一人前ずつ直火にかけて作ることから「鍋焼き」と付けられました。
寒い季節にはピッタリのお料理です。鍋焼きうどんを食べて体の芯まで温まってくださいね。なお、松山の鍋焼きうどんを作るには、お砂糖を少し加えるだけで松山風になりますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。