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冬に食べたいお汁粉! 汁物なのに「粉」の文字はどうして?

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お汁粉




こんにちは
冷え込みが厳しいですね。体調管理には十分に注意して、風邪をひかないように注意してくださいね。
寒い日にちょっと食べたくなるのが、お汁粉です。お汁粉って温まりますよね。
ところで、お汁粉の漢字に「粉」が使われているのは何故でしょうか。少し気になったので調べてみました。
そこで今日は『お汁粉』についてお話をしたいと思います。


お汁粉


お汁粉



 お汁粉は、つぶあんや水分の多いこしあんなどで作った「小豆汁」に、お餅や白玉団子などを入れた料理を「お汁粉」と呼びます。


 お汁粉の起源となるものは江戸時代に考案されました。もち米とうるち米を混ぜ合わせて作ったお餅を、小豆を粉にして作った塩味の汁で煮たものを「すすり団子」といいお汁粉の元になりました。ちなみに、すすり団子は甘いものではなく、酒の肴(さかな)として食べていたそうです。


 この、すすり団子が「餡汁子餅(あんしるこもち)」と呼ばれるようになり、これが略され「汁粉」となったそうです。現在のように甘い味付けになったのは、砂糖の大量生産が可能になった江戸時代後期になってからです。


 では何故、お汁粉は汁物なのに、「粉」という字が使われているのでしょうか。



「粉」の理由

 理由は汁の原料にあります。


 江戸時代、お汁粉を作るときに、「さらしあん」を使っていました。「さらしあん」は、生のこしあんを加熱し乾燥して粉末状にしたものであったため、「粉」という字をあてました。


 ということで、餡子の粉末が原料になっていたので「粉」の文字がが使われています。そういえば、お汁粉はこしあんのものを「お汁粉」、粒あんのものを「ぜんざい」と呼びますよね。このことも関係がありそうですね。



 「粉」という字が使われている意味が分かったところで、続いてはお汁粉の作り方を紹介します。お忙しい方が多いと思いますので、簡単お汁粉です。



簡単!お汁粉


お汁粉


 お汁粉は手間がかかりそうですが、「ゆであずき缶」を使えば時間をかけずに作ることができますよ。



用意するもの (2~3人分)

  • ゆであずき缶 200g

  • 水 150~200cc

  • 塩 少々

  • 切り餅 適量



作り方

  1. ゆであずき缶を開けて鍋に入れ、水を入れて火にかけ沸騰させ2~3分ほど煮ます。

  2. 塩をひとつまみ入れて混ぜ、火を止めます。

  3. お餅をトースターなどで少々焦げ目がついて膨らむまで焼き、器に入れます。

  4. お汁粉の汁を注ぎ完成です。


 お餅はフライパンで焼いてもOKです。レンジ加熱ならもっと時短できますよ。


 こしあんがお好きな方は、こしあんを買ってきて水と1:1の割合でのばしてください。後は上記と同様です。



今日の最後に

 お汁粉は、「さらしあん」という餡子を使ったことが由来とされています。「粉の餡」を使ったことから、「粉」の文字が使われています。また、汁物を意味する「汁」と、実を意味する「粉」を合わせて、具の入った汁ということで、「汁粉」と呼ぶようになったという説もあります。


 冬といえばお汁粉です。11日は鏡開きでもありますので、お家で自家製のお汁粉を召し上がってみてはいかがでしょうか。温まりますよ!
最後までお読みいただきありがとうございました。



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