早春の味覚! フキノトウを食べよう!
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こんにちは
少しずつですが春といった感じになってきましたね。
春といえばアノ食材ですね。
フキノトウです。
ほろ苦さが春を感じさせてくれます。旬の食材なので取り上げてみたいと思います。
そこで今日は『フキノトウ』についてお話をしたいと思います。
春の味覚!フキノトウ
フキノトウは、日本原産の植物で「フキ」の蕾や花にあたる部分をいいます。花には雄と雌があり、雄花は黄色く、雌花は白い花を咲かせます。このフキノトウの花が咲いた後に、地下茎から伸びる葉(フキ)ができます。
フキノトウと人との関係は古く、縄文時代から食用とされてきました。平安時代にはすでに栽培が始まり、江戸時代以降には盛んに栽培が行われていたそうです。
フキノトウといえば独特のほろ苦さですね。この苦味は「ケンフェロール」というポリフェノールによるもので抗酸化作用がある物質的なんですよ。ケンフェロールは、発ガン物質を抑える効果があり免疫機能の強化に優れた物質です。また、清々しい香りは「フキノリド」という成分のもので、消化液の分泌を促進し、胃腸の働きを良くする効果があるんですよ。
その他にも、ミネラルやビタミンE、食物繊維が比較的多く含まれ、まさに薬草といった感じですね。昔の人もこういった効果を知っていて食べていたと思います。
フキノトウを食べよう!
フキノトウを食べるときに、気になることは苦味ですね。
苦味は、太陽に当たっていないフキノトウは、黄色っぽくて苦みが少ないため、そのままの状態で天ぷらや炒め物にして食べることができます。
一方で、陽に当たると緑色になり、苦みやアクが出てきます。スーパーなどに並んでいるものは、緑色になっているものが多く、下処理が必要になるんですよ。
また、フキノトウに含まれる「フキノトキシン」は、発がん物質とされ、肝機能障害も指摘されているのでアク抜きが必要になります。やり方は、アルカリ性の熱湯(重曹や灰を溶かしたもの)でアク抜きすると、ほとんど分解されるので安心して食べることができますよ。それでは、やり方を紹介します。
フキノトウのアク抜き方法
アク抜きのやり方(茹でる場合)
フキノトウを冷水で冷ますことで、同時にアクが抜ける仕組みです。半日おくと完全にアクが抜けますよ。また、茹で時間が長いほど苦みが和らぎます。苦味はお好みで調節してくださいね。
重曹を使う場合
フキノトウに含まれる「フキノトシン」は、水溶性ですが、アルカリ性に弱いという性質もあります。そこで使うのがアルカリ性の「重曹」です。
アク抜きのやり方(重曹編)
フキノトウをキレイに水洗いします。
鍋に1リットルのお湯を沸騰させ、重曹小さじ1を加えます。
フキノトウを入れて、5分ほど茹でます。
冷水に晒します。
水の色が濁らなくなるまで何度も水をかえます。
水が濁らなくなったらアク抜きの完了です。
こちらもお好みの加減で調節してください。注意事項として、重曹を入れると繊維が柔らかくなります。長時間浸けるとフキノトウが溶けてしまうので注意してくださいね。
先ほどもお伝えしましたが、とれたての新鮮なフキノトウを、天ぷらにして食べる場合はアク抜きをする必要はありません。揚げ時間が長くなるほど苦味が少なくなりますので調節してください。でも、長すぎると焦げてしまうのでほどほどに!
フキノトウ水味噌を作ろう!
用意するもの
フキノトウ 10個程度
味噌 大さじ4(約72g)
砂糖 大さじ1
みりん 大さじ2
酒 大さじ2
サラダ油 大さじ1
作り方
味噌、砂糖、みりん、を混ぜ合わせておきます。
アク抜きをしたフキノトウを細かく刻みます。
フライパンで熱し サラダ油を入れ中火にかけ、刻んだフキノトウを炒めていきます。
軽く1分ほど炒め、酒を加えてさらに炒めます。
そこへ、合わせ調味料を加え、弱火で混ぜながら炒めます。
水分が飛び、香りが出てきたら完成です。
ご飯のお供や、和え物、冷奴にのせるなどして食べると美味しいですよ。
保存期間は、冷蔵保存で2週間程度ですが、早めに食べ切ってください。
今日の最後に
フキノトウは、フキの蕾や花にあたる部分をさします。独特の香りとほろ苦さがあり春を感じさせる山菜です。
2月10日は『ふきとのうの日』です。
宮城県古川市にある特産品を販売する店の「ふるさとプラザ」さんが、1993年(平成5年)に、「ふ(2)きのとう(10)」の語呂合わせから制定したそうです。早春のほろ苦さ!一足早い春の味覚を召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。