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秋の野菜! 「ハヤトウリ」はどんな野菜なの?

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秋の味覚




こんにちは
10月ということもあり日に日に気温が下がっていますね。秋を感じます。
話は変わりますが、「ハヤトウリ」という野菜をご存知でしょうか。秋に収穫される野菜なんですよ。初めての方もいらっしゃると思うので紹介したいと思います。
そこで今日は『ハヤトウリ』についてお話をしたいと思います。




ハヤトウリとは


ハヤトウリ



 名前だけ聞くと日本原産に思えますが、ハヤトウリはメキシコ南部から熱帯アメリカ地域が原産のウリ科の野菜になります。マヤやアステカの人たちによって栽培されてきた瓜でなんですよ。世界各国へは、スペイン人によって 広められました。ウリ科の植物ですが、形は西洋梨に似ていて、緑色のものと白色のものがあります。表面はでこぼことしていて、縦に溝のような筋が入っています。


 日本へは、大正6年(1917年)に鹿児島に伝えられ栽培が始まりました。名前の由来は、薩摩隼人の瓜ということで、「ハヤトウリ(隼人瓜)」という名前が付けられたそうです。※薩摩隼人は薩摩(鹿児島県)出身の武士のことです。


 また、ハヤトウリは 一株から100~200個以上も実が収穫できることから別名「センナリウリ(千成瓜)」とも呼ばれているそうです。もともと南国の植物なので、現在は鹿児島や沖縄など南の地方を中心に栽培が行われています。主な用途は、味は淡白でくせがないことから、漬物、炒め物、煮物などにして食べること多くなります。



ハヤトウリの栄養や効能

 ハヤトウリは、ウリ科だけあってほとんどが水分で、その他にカリウムやビタミンCを含みます。水分が多いので低カロリーになり、100gでわずか20kcalほどしかありません。さらに食物繊維が豊富なのでダイエット食としても最適です。


 また、パントテン酸なども含まれていますので、高血圧、むくみ予防、筋肉の収縮の正常化、肌や髪の健康維持、ストレスの緩和、免疫力を高めるなどの効能があります。主な栄養は次のとおりになります。


カリウム

  • 塩分を体から排出し、高血圧やむくみを予防します。


ビタミンC

  • 風邪の予防、疲労回復、肌荒れ防止に効果があります。


パテントン酸



ハヤトウリを食べる


ハヤトウリを食べる


選び方

 表面に傷や色のムラがなく、みずみずしい肌のものを選びましょう。余り大きくないものが良品といわれています。反対に、表面にシミがあるものや、シワが寄っているものは、収穫してから時間が経っているものなのでお勧めできません。


保存方法

 ハヤトウリの保存は、冷蔵庫ではなく、冷暗所での保存が最適です。乾燥させないように新聞紙で包み、風通しのよい涼しい場所で保存しましょう。保存期間は、2~3週間を目安にしてください。


食べ方

 ハヤトウリはそのままでも食べることができますが、実に苦味があるので、使う前に下処理をしましょう。塩もみをするだけなので簡単ですよ。その際に、皮を剥くと、ヌメヌメしたアクが出てきて、触ると手が荒れてしまうことがあるので手袋をしましょう。



下処理は簡単、塩もみでOK!

  1. 表面の硬い皮をピーラーなどで剥きます。

  2. 縦半分に切り分けて、中央にある種を取り除きます。

  3. 塩を実の表面にすり込みます。

  4. 流水でアクを洗い流します。

  5. 完了です。


 塩もみをしても苦味が気になる場合は、4~6等分に切って2分くらい熱湯で茹でるとアクがなくなります。あとは、食べやすい大きさにカットして、サラダや炒め物などに使ってください。



簡単、ハヤトウリの浅漬け

用意するもの

  • ハヤトウリ

  • 白だし 大さじ2

  • 醤油 大さじ1

  • 塩 ひとつまみ

  • 塩昆布 適量



作り方

  1. 下処理したハヤトウリを、5~6㎜の厚さに切ります。

  2. 切ったハヤトウリをビニール袋に入れます。

  3. 続いて、白だし、醤油、塩、塩昆布を加えます。

  4. しっかりと口を閉じて、そのまま冷蔵庫で一晩漬ければ完成です。


 苦みが気にならない方はアク抜きは省略しても構いませんよ。手軽にできるのでお試しください。



今日の最後に

 今回はハヤトウリの基本的な情報をお伝えしました。アク抜きさえ行えばクセのない野菜なので和洋中問わず使えます。


 ハヤトウリの旬は、10~11月になります。先ほど取り上げた効能の他にも、食欲増進効果や整腸作用、風邪の予防にも効果があります。調理方法も簡単ですし、万能な野菜として使ってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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