意外とヘルシー「はんぺん」の話 その起源とは!
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こんにちは
昼間は暖かくなりはじめてきましたね。本格的な春が待ち遠しいばかりです。
ところで、おでんって食べますか。まだまだ夜は冷え込むので温かいおでんは最高ですよね。
おでんを見ていて思ったのですが、中に入っている「はんぺん」っていつごろから食されているのでしょうか。
新しい食べ物のような感じなのですが…。昭和に入ってからかな?
そこで今日は『はんぺん』についてお話をしたいと思います。
はんぺん
はんぺんは、スケトウダラなどの白身魚と、卵白やヤマイモなどと一緒に空気を含ませながら練り、四角や半月型にして茹でた食品です。その歴史は古く、室町時代に書かれた料理本である「運歩色葉集(1548年)」や「今古調味集(1580年)」に記載されていることからこの時代には「はんぺん」が存在していたといわれています。そして、記述も「半片」「半弁」「鱧餅」などの漢字が当てられていたそうです。当時から、現代の「はんぺん」に近いものだったようですね。
「はんぺん」というユニークな名前の由来には諸説あるそうですが、江戸時代の駿河国(今の静岡県中部・東部)の料理人である「半平(はんぺい)さん」が考案したことで、「はんぺい」が訛り「はんぺん」と呼ばれるようになった説があります。
また、江戸時代の書物に、「半平、はんぺんは蒲鉾と同く磨肉也。椀の蓋等を以って製れ之、蓋、半分に肉を量る、故に半月形を以って名とす」と記されていることから、いつからか「半片」と呼ばれるようになったという説もあるそうです。
余談ですが、似たようなものに「真薯(しんじょ・しんじょう)」と呼ばれるものがありますよね。こちらはすり身に卵白などを混ぜて調味し、蒸したり、焼いたり、揚げたり、茹でたりして固めたものです。違いは、すりつぶすか、すりおろすかで大きく違ってきます。これにより食感が変わります。
はんぺんを作ってみよう!
フードプロセッサーを使えば自宅でも手作りはんぺんができますよ。
用意するもの(3~4人分)
白身魚の切り身(タラなど) 3切れ
卵白 1個分
山芋のすりおろし 大さじ3
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
砂糖 小さじ1
作り方
全ての材料をフードプロセッサーに入れてスイッチオン。
耐熱の容器にクッキングシート敷き、白身魚の身を表面が平らになるように成型しながら伸ばします。
加熱しておいた蒸し器で、15分蒸します。
容器から取り出して、ペーパーを外し、食べやすい大きさに切って完成です。
今回は蒸し器を使いましたが、茹でてもできますよ。この場合は、クッキングシートの上に小さめの枠を置きすり身を流し入れ成型します。沸騰したお湯で10~15分ほど両面を茹でて完成です。また、フードプロセッサーを用意できない場合は、包丁で粘りが出るまでたたきましょう。手作りはんぺん、挑戦してみてくださいね。
今日の最後に
おでんなどでお馴染みのはんぺんは、室町時代からある歴史ある食べ物です。昔からある食品だけあって原材料も作り方もシンプルそのものです。体に良い食品といえますね。さらに、脂質とカロリーが他の練り物より低いのも嬉しいですね。
おでんだけに止まらず、他のお料理にもお使いになられてみてはいかがでしょうか。はんぺんは加熱不要なので、そのままサラダに入れたらヘルシーですよ!
もう一つ、冷凍保存すれば2~4週間保存できるのでお安いときに買いだめしておけば経済的ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。