がんもどき! もともとは、コンニャクだった?
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こんにちは
この時期に食べたくなるのが、熱々の「おでん」ですよね。旨味たっぷりの熱々のおでんは、体も心も温めてくれます。
ところで、おでんの中に入っている「がんもどき」って変った名前ですよね。それに「がんもどき」の原材料、いった何からできているのでしょうか。気になります!
そこで今日は『がんもどき』についてお話をしたいと思います。
がんもどき
がんもどきは、原材料の豆腐をつぶして、ニンジンやゴボウ、椎茸やレンコンなどを混ぜ合わせ油で揚げた料理です。僧侶の方が食べていた精進料理の一つになります。現在では、豆腐をベースにしていますが、ともとは豆腐ではなくコンニャクを原材料とし、ただ炒めただけのものでした。
気になる「がんもどき」という名前については、味の染み込んだコンニャクが、鳥の雁(がん)の肉に味が似ていたことから「がんもどき」と呼ばれるようになりました。味というよりも食感が似ていたと考えられます。その後、江戸時代に味の染み込みやすい豆腐を原材料にしたそうです。
また、関西では飛竜頭と書き、「ひろうす」「ひりょうず」「ひりゅうず」と呼ぶそうです。 これはポルトガルの甘い揚げ菓子のフィリョースに似ていたので、江戸期に「がんもどき」の別名になったそうです。
ということで、「がんもどき」は肉を禁じられた僧侶の方たちが、コンニャクを雁の肉に似せて食べていたので「がんもどき」と呼ばれるようになりました。漢字表記の方が分かりやすく、「雁擬き」と書きます。
がんもどきの使い方
がんもどきを使うときは、油抜きをしてから使いましょう。やり方は簡単、がんもどき全体に熱湯を回しかけて、古い油を落とすだけです。余裕があれば、サッと茹でると効果的ですよ。あとは、煮物やおでんなどに入れて召し上がってください。
手作りがんもどき
がんもどきは自宅でも作ることができますよ。それでは、やり方を紹介します。
用意するもの(2人分)
- 木綿豆腐 1丁
具材A
* 野菜 適量(ニンジン、ゴボウ、椎茸などお好みで)
具材B
* 卵 1個
長芋(すりおろし) 大さじ2
小麦粉 大さじ1/2
塩 小さじ1/4
作り方
木綿豆腐をキッチンペーパーに包み、耐熱容器にのせて電子レンジ(600W)で2分加熱して水気を切ります。
ボウルに水切りした豆腐と具材Bを入れ、手で粘りが出るまで練ります。(フードプロセッサー可)
具材Aも加えて混ぜ合わせ、小判状に形を整えます。
170℃の揚げ油で6分ほど、キツネ色になるまで揚げます。
油を切って完成です。
揚げたてなら生姜醤油で食べてると美味しいですよ。ちなみに、レンジを使わずにやる場合は、木綿豆腐の重さの倍くらいの重量の重しをかけて、3~4時間ほど冷蔵庫の中で水切りしてから練ってください。
今日の最後に
がんもどきは、豆腐をつぶして、具材と共に油で揚げた料理です。もともとは、コンニャクで作っていました。精進料理が発祥なので、コンニャクを雁の肉に似せて作られています。ちなみに、雁の肉は美味しいことから古くは食用にされていたそうですよ。なお、生息数の減少から1971年以降は狩猟が禁じられています。
がんもどきの原材料は大豆です。大豆イソフラボンをはじめ、鉄やカルシウムなどが豊富に含まれています。さらに、野菜など様々な食材が原材料に使われているため豆腐を食べるより効率的に栄養を摂取することができますよ。寒い日の、おでんのネタにお使いになってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。