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これって冷凍焼け…? 冷凍焼けした理由と解決方法

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こんにちは
冷凍から出してきた食材が白くなっていた。
冷凍焼け、こんな経験がありませんか。
白くなってしまうのってどうしてでしょうかね。
ということで、今日は冷凍焼けについての話です。


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冷凍焼け

冷凍中に白くなってしまう原因は昇華という現象で、 固体が液体になることを経ずに気体に変化する現象のことです。もともと水分があった場所には空気が入り込みます。やがて食材の持つたんぱく質や脂肪分が空気と触れ合って酸化が始まります。そして変色してしまったり、縮んでしまったりする現象がおきます。このことを「冷凍焼け」と呼んでいます。



「気付いたら冷凍焼けしてる!」

「これって食べても大丈夫?」

冷凍焼けをおこした食材を見てこのように思うのは当然です。では実際には食べても大丈夫なのでしょうか。


答えは、冷凍焼けで変色した食品は食べても大丈夫です


腐っているわけではないので食べても大丈夫なんですが、食感が大きく変わっているので本来の味とは大きく異なります。パサパサした食感で味も薄い感じです。
それに酸化した食品を食べるにですから、体内で活性酸素が発生する原因になります。活性酸素が増えると肌荒れや動脈硬化の原因になるので注意が必要です。これは食べ続けることが問題なので、食べ続けなければ問題はありません


冷凍焼けした食材を食べるときは、水分が抜けてしまっているので水分を補う調理方法がいいですよ。例えば、煮込み料理ならある程度は元に戻すことができます。完全には戻らないので、その点はご了承ください。



冷凍焼けを起こさないためにできること

空気との接触が大きな原因なので、冷凍方法に注意します。

  • 一回分ずつの小分けにする

  • 小分けにした食材をラップでしっかり包む

  • 冷凍用の保存袋に入れる

  • できるだけ空気を抜いて口を閉じる

冷凍室の開閉を短時間にすることも冷凍焼けを防ぐ手段です。


余談
このような経験はありませんか。
「冷凍した食材を解凍して食べたら味が落ちた。不味い!」

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この原因の一つに、解凍方法があげられます。
凍ったものを解凍するとドリップと呼ばれる旨味成分を含んだ液体がでてきます。これが味を落とした原因なのでドリップを少なくするようにしましょう。
理想的な解凍温度といわれる1℃~5℃なので、簡単な方法としては冷蔵庫での解凍がお勧めです。使う前日の夜に冷蔵庫へ移しておけば翌日には使えるようになります。
もう一つは、流水での解凍です。ボールに水を張って食材を解凍する方法です。冷蔵庫での解凍より早く解凍できます。このときに注意したほしいのは冷水で行ってください。水温が高いときは氷を入れて温度調節をしてくださいね。
解凍方法でも美味しさが大きく変わるので注意してくださいね。



最後に、冷凍焼けがおこるのは温度差と空気との接触が原因です。保存するときはしっかりと密閉することと、冷凍室の開閉は短時間にすることで大きく変わります。大切に冷凍保存した食材です、嫌な冷凍焼けからしっかり守って楽しい食卓にしましょう。

それでは、よい週末を!
読んでいただいてありがとうございました。