【万能ねぎ】小ねぎや葉ねぎとの違いはどこ?
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こんにちは
店頭で見かける万能ねぎや小ねぎは同じものに見えませんか?
よく仕切って並べられていますが、これにはきっと理由があるはずです。そこで今日は『万能ねぎと小ねぎ(葉ねぎ・青ねぎ)の違い』についてのお話をしたいと思います。
万能ねぎと小ねぎ(葉ねぎ・青ねぎ)の違い
薬味として使うことの多い万能ねぎですが、その横には「小ねぎ」や「葉ねぎ」、「青ねぎ」という名前で店頭に並んでいます。実は万能ねぎも小ねぎや葉ねぎ、青ねぎも同じ品種です。この中の全てが葉ねぎと呼ばれる種類です。ちなみに、有名な九条ねぎも同じ仲間です。
万能ねぎと名付けられた理由
同じ品種でありながら名前が違う理由は、福岡県で栽培されているブランドネギだからです。「万能ねぎ」は商標登録されていて、万能ネギと呼べるのはJA筑前あさくらから出荷された『博多万能ねぎ』のみです。なので他の小ねぎ(葉ねぎ)は万能ねぎと表示して売り出すことができないのです。
万能ねぎの歴史
万能ねぎの由来は、「生でも美味しい、煮ても美味しい、薬味としても美味しい」と三拍子揃っていることから万能ねぎと名付けられました。
発祥地である福岡県朝倉市では昭和30年代より生産が始まりました。博多からは車で1時間位離れた地区です。当時はあまり流通がなく、本格的に流通が始まったのは、昭和52年12月に「博多万能ねぎ」として京浜市場への出荷が始まってからのことです。しかし、当初は長時間のトラック輸送で商品に傷みが発生するなど、「博多万能ねぎ」はただ処分されていくばかりの品物だったそうです。この問題を解決したのが空輸で関東に持ち込む方法でした。「飛行機を使い短時間の輸送で鮮度を保ったネギを届ける」、この方法をとったことでヒット商品になりました。そして更に、高級感を出すために、「JAL(日本航空)のマークをつけたい」と交渉し、JALのマークを付けて高級なイメージの商品にしました。やがて「博多万能ねぎ」は全国で大評判となり、1986年(昭和61年)に第25回全国農林水産祭で天皇杯を受賞するまでになったのです。
ちょっと雑談
万能ねぎの栄養
薬味などに多く使われる万能ねぎですが栄養価が優れています。
一般的な長ねぎと比べると、ビタミンCが2倍以上、β-カロテンは10倍、ビタミンKは10倍以上、葉酸も2倍近い量が含まれています。長ねぎと比べて劣っているのは食物繊維だけなので、万能ねぎの栄養価は高いことが分かります。ビタミンやミネラルを摂ることを望むのなら万能ねぎで決まりですね。ちなみに、万能ねぎ、小ねぎ、青ねぎ、九条ねぎは同じ種類なので栄養価は同等です。
今日の最後に
万能ねぎと小ねぎは同じ品種で、万能ねぎとは商標登録されているブランド名です。万能というだけあって栄養価も高く、その用途も幅広いねぎです。長ねぎより栄養価が高いので食べないと損ですね。一つだけ劣るところは日持ちですが、これは冷凍保存によって解決できます。使うと用途の長さにあわせてカットしてから、水分を切り塊にならないようにして冷凍保存してください。およそ3~4週間冷凍保存できます。
ねぎの優等生とも言える万能ねぎ、普段の食事の中に取り入れてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。