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「魚香茄子」という料理は、麻婆茄子とはどこが違うの?

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茄子




こんにちは
茄子が美味しい季節ですね。茄子は、どんな料理にも合うので万能な野菜で美味しいですよね。
ところで、茄子を使った料理に魚香茄子という料理がありますがご存知でしょうか。見た目は麻婆茄子にそっくりな料理ですが、麻婆茄子とは少し違うようです。
そこで今日は『魚香茄子』についてお話をしたいと思います。

魚香茄子




見出し

 魚香茄子(ユーシャン・チエヅ)は、四川省の伝統料理の一つで、豚ひき肉と茄子を豆板醤をベースにしたソースで作る四川風辛味煮込み料理です。麻婆茄子を甘酸っぱくしたイメージといえば分かりやすいでしょうか。


 この料理のポイントは、高温でカラッと揚げた茄子をじっくりと煮込んで、ソースの味を十分吸わせることで、とろけるような食感と、深みのある辛さが味わえます。また、料理名に魚とありますが、魚は使われていないという変わった料理なんですよ。


 料理名に登場する「魚香」は、魚を使わずに魚の旨味を料理に加える技法のことを意味します。「魚香」の由来には諸説存在します。


  • 野菜を乳酸発酵させた汁に唐辛子とフナをつけておき、魚の香りが移った唐辛子をタレとして使うところから付けられた説。

  • 魚の臭み(生臭さ)を消そうとして、泡辣醤と生姜・葱・酢・砂糖・醤油などを入れたところ生臭さが消え美味しくなったことから、この味付けを「魚香」と名付けた説。

  • 四川では海魚が獲れないので、海の魚の香りを調味料の組み合わせでだけで再現しようと試みたところ成功し「魚香」と名付けられた説。


 ということで魚香には諸説ありますが、本題の魚香茄子とは、魚香という調味料を使っって茄子を調理したものになります。また魚香茄子は、麻婆茄子の原形だともいわれています。



麻婆茄子との違い

 麻婆茄子は、魚香茄子を日本人が食べやすいようにアレンジして作った料理です。麻婆茄子は、麻婆豆腐で使う豆板醤や胡椒を抜き、さらに豆腐と茄子を入れ替えて調理したものです。


 そこで、魚香茄子と麻婆豆腐との違いですが、魚香茄子は主に豆板醤や花椒を入れないこと、酢や砂糖を加えることが大きな違いになります。茄子を使うことは同じですが、調味料が違うので全く別のものといえますね。



魚香茄子の作り方

 魚香茄子は、代用の調味料を使えば、ご家庭でも作ることができるので作り方を紹介します。


用意するもの
  • 茄子  2本(約300g)

  • 豚ひき肉  60gくらい

  • ネギ   1本

  • ニンニク  5個


調味料A

  • 豆板醤  大さじ1

  • 醤油  小さじ1

  • 砂糖  小さじ1

  • 酒  大さじ1

  • 胡椒  少々

  • 水  100cc

  • 酢  少々


調味料B

  • 片栗粉  小さじ1

  • ごま油  少々

  • ラー油  小さじ1


作り方
  1. 茄子はよく洗いヘタをとって、一口サイズに切ります。

  2. 160度に熱した油で茄子をサッと揚げる。

  3. ネギとニンニクをみじん切りにする。

  4. 熱したフライパンに少量の油(分量外)を引き、ニンニクを入れて香りを出す。

  5. 豚挽き肉を加え、色が変わるまで炒めたら、調味料Aと揚げておいた茄子を加え合わせる。

  6. 水溶き片栗粉を作り、回し入れる。

  7. 火を止めてごま油、ラー油、刻んだネギを振り掛けて完成です。


 また、味噌を大さじ1加えて炒めると、和風になり美味しいですよ。



今日の最後に

 魚香茄子は、四川省の伝統料理の一つで、豚ひき肉と茄子を豆板醤などで味付けしたものです。麻婆茄子の原形といわれていて似ていますが、魚香茄子と麻婆茄子は別物になります。


 茄子は一年を通して出回る野菜ですが、美味しい時期は夏から秋にかけてです。茄子には体を冷やす作用があり残暑が厳しい今の時期にはピッタリな食材です。普段とは違う魚香茄子にして召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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