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ジャガイモ! メークインの由来とは

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味覚の秋




こんにちは
秋ということで気温が下がっていますね。朝晩は肌寒いくらいなので体調管理に注意してくださいね。
気温が下がると食べたくなるのが煮込み料理でしょうか。野菜をたっぷり入れて煮込むとヘルシーで良いですよね。
ところで、煮込み料理によく使うメークインってどうしてこの名前が付けられているのでしょうか。
そこで今日は『メークイン』についてお話をしたいと思います。


メークイン


メークイン



 メークインは、男爵薯とともに親しまれているジャガイモの品種です。メークインの起源は、19世紀末にイギリスのベンサムで、サドラー氏が栽培したのが始まりといわれています。その後エリザベス一世がイギリス全土に広げ、1900年にサットン商会が世間に紹介したと記録が残っています。


 日本へは大正時代の初期(1917~1918年頃)にアメリカを経由して渡来したといわれます。ジャガイモの産地である北海道では東部の厚岸群大田村(現 厚岸町)で、この頃に試作されたというと記録が残っています。 北海道で本格的な栽培が始まったのは、大正14年に厚沢部で試作が行われて、それから全国に広がったと言われています。一般的に広まったのは昭和30年代以降で関西で人気になったことがきっかけです。



どうして「メークイン」なの?

 メークインの名前の由来は、「May Queen」と呼ばれていたところからきています。中世ヨーロッパに伝わる春の村祭り(メーデー)に、村娘の中から選ばれる女王(Queen)にちなんだもが由来になっているそうです。


 5月の女王ということでQueenが付けられていたんですね。


 日本では他にも数多くの呼び方があり、「メイクイン」、「メイクイーン」、「メークィン」、「メークィーン」、「メークイーン」などと呼ばれています。しかし、正しくは「メークイン」ということです。



メークインと煮崩れ


煮崩れ


 メークインは煮崩れしにくいといわれています。ですが、熱を加えれば煮崩れは起きます。これは細胞が分離することが原因で、ジャガイモはほとんどがデンプンなので煮るとで糊化して膨らみます。膨らむとそれまで密着していた細胞が離れてしまい、このときに煮崩れが起きます。


 メークインはデンプンが比較的に少なく、細胞を接着する働きのあるペクチンが溶け出しにくいので煮くずれしにくいのですが、長時間煮込んでしまえば崩れてしまうので注意が必要です。



解決策

 強火で煮ることはNG!強火だと鍋の中でジャガイモ同士がぶつかり合うので煮崩れが起きます。かと言って弱火だと煮込み時間が長くなって崩れてしまうのでこれも避ける必要があります。


 ではどうしたら良いのかというと、煮る場合は強火~中火くらいで落し蓋をすれば解決できます。これだと短時間で味が染み込むので煮込む必要がなくなり煮崩れが少なくなります。


 もう一つは先に火を入れれば煮崩れを防ぐことができます。先ずは、ジャガイモの皮を剥き、食べやすい大きさにカットしたら、耐熱皿にのせラップをかけて電子レンジで加熱します。500Wで4~5分くらい加熱してスーッと串が刺さればOKです。後は、完全に冷ましてから料理に投入してください。ペクチンは温度が下がると結合力が強くなるのでここがポイントです。


 これはメークイン男爵イモ、問わず使えるのでお試しください。



今日の最後に

 メークインの名前は、ヨーロッパの春の祭り「メーデー」で選ばれる女王に由来しています。 原産国にあたるイギリスでは、「May Queen(メイ・クイーン)」、日本では「メークイン」と呼びます。


 ジャガイモの旬は春と秋です。メイクイーンの甘みある種類でねっとりした食感で荷崩れしにくいので、煮込み料理に適しています。美味しい時期に召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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