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食欲の秋! ムカゴの正体は実?それとも種?

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秋の味覚




こんにちは
すっかり秋といった感じですね。この時期なると見かけることが多い虫のような名前のムカゴ。炊き込みご飯や煮物などに入れると美味しいですよね。
でも、ムカゴの正体はいったい何って思いませんか。実?それとも種?…。
そこで今日は『ムカゴ』についてお話をしたいと思います。



ムカゴ


ムカゴ



 ムカゴは、ヤマイモやナガイモなどの葉腋(ようえき=葉の付け根)にできる肉芽のことです。地域によっては「ぬかご」とも呼ばれ、漢字で書くと「零余子」 と書きます。


 ムカゴは、実や種のように見えますが養分を貯えておくところで、土の中にある芋と同じ働きをしています。なので、芋と同じように芽を出すことも可能なんですよ。ムカゴが落ちて土の中に入ると発芽・発根して新しい苗として成長します。


 ムカゴをつくる植物は他にもあり、ヤマノイモ類のほかに、オニユリやシュウカイドウ、ニンニクやノビルなどもムカゴができます。なお、オニユリなどのムカゴは食用に向かないので食べないでください。オニユリの球根ならユリネとして食べることができます。


 ということで、ムカゴの正体は養分を蓄えておく場所で、芋と同じ働きをします。実でも種でもありませんが、土の中には入れば発芽もするので、どちらかというと種に近いものといえます。



ムカゴは栄養満点

 ムカゴは養分を蓄えておくところなので、とても栄養価が高いものといえます。イモの分身と考えれば良いわけです。 実際の栄養は、ヤマノイモ類と同じ鉄やカリウムマグネシウムなどのミネラル類、タンパク質の消化吸収を助けるビタミンB郡やビタミンC、そして食物繊維が豊富に含まれています。ムカゴは皮ごと食べることができるので食物繊維はヤマイモより豊富といえます。また、カリウムがヤマイモよりも豊富なんです。


ムカゴの効能

 ムカゴの効能としては、アミラーゼなどの酵素が多いので、デンプンの消化を助ける働きが期待できます。簡単にいうと、お米やパンなど、炭水化物の消化を促進する効果が優れていることになります。炭水化物の消化促進の効果があることは食欲の秋にピッタリですね。


 また、アルギニンも多く含まれているので、 成長ホルモンの合成を促進し、筋肉を強くする働きが期待できます。



ムカゴを食べる


ムカゴ


 ムカゴはよく洗い、皮はむ剥かずにそのまま調理するだけで食べることができます。簡単な方法でいえば、茹でたり、素揚げにしたものに、塩を振ればOKです。それでは、ムカゴの茹で方を紹介します。



ムカゴの茹で方
  1. ザルに入れて皮ごとサッと水洗いします。

  2. 鍋に水と、塩大さじ1を入れます。

  3. ムカゴを加えて水から茹でます。

  4. 沸騰したら、弱火にして、2分ほど茹でます。

  5. ザルに上げて余熱で水気が飛んだら完成です。


 オヤツやおつまみにもなりますよ。また、そのままご飯と混ぜ合わせるだけでムカゴご飯にもなります。



ムカゴの炊き込みご飯


用意するもの(4人分)

  • 白米 2合

  • 水 380~400cc(2合の目盛り)

  • ムカゴ 100gくらい

  • 塩 少々

  • 酒 大さじ1



作り方

  1. ムカゴをサッと洗ってザルに上げておきます。

  2. 炊飯器に洗ったお白米と水、ムカゴ、酒、塩を入れます。

  3. 通常の炊飯モードのスイッチを押して、炊けば完成です。


 炊くときに出汁や醤油を足して味を付ければ、より美味しくなりますよ。ホクホク炊き込みご飯を試してみてください。



今日の最後に

 ムカゴは、葉腋にできる肉芽のことです。土に入ると発芽もし、ヤマイモやナガイモもムカゴから栽培することができます。養分を蓄えておくところなので栄養がとても豊富なんですよ。


 ムカゴの旬は11月頃までです。調理も簡単で、栄養も豊富な食材です。ヤマイモやナガイモより取り扱いが楽なので、店頭で見かけたら購入してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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