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旬のクワイ! クワイのアク抜き方法を紹介します

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冬の食材




こんにちは
11月も後半ということで寒いですよね。昼と夜の気温差が大きいので体調管理に注意してください。
こんな寒い季節にも美味しい食べ物があります。それはクワイです。里芋のような感じの野菜なのですが、あまり目にするものではないので取り上げてみたいと思います。
そこで今日は『クワイ』についてお話をしたいと思います。


クワイ慈姑


クワイ



 クワイ慈姑)は、東南アジア原産とされている植物で、中国で栽培が始められた根菜の一つです。多年生水生植物で、地下の根のような茎にできる塊茎を食用にします。クワイは2つ種類があり、中国のものが白クワイと呼ばれていて、日本のものは青いので青クワイと呼ばれています。


 日本へは奈良時代に中国から渡来しました。いつごろから食用とされていたのかは定かではありませんが、江戸時代には一般的に普及し食べていたそうです。クワイは、小さな球形から先のとがったくちばし状の芽が伸びる植物で、その姿から「芽が出る」(出世する)という意味で、日本では縁起物として、お正月などのおめでたい席での料理に使われています。なお、クワイを食べるのは日本と中国が中心で、欧米では観賞用ということです。


 クワイという名称は、塊茎から芽が伸びたような形が、農具の「鍬(くわ)」』によく似ていることから「鍬芋(くわいも)」と呼ばれ始め、いつしか「も」がとれて「くわい」に転化したそうです。



クワイの栄養

 クワイの栄養は里芋などと同じように炭水化物がメインになります。炭水化物は、身体が活動を行うときのエネルギー源となる栄養素で、特に脳にとっては炭水化物が唯一の栄養源となるため重要な栄養素になります。この栄養素がクワイには豊富に含まれています。


 その他にも、カリウムやビタミンEがとても多く含まれています。カロリーが高いのでエネルギー源としては最適な食材になります。ただし、ビタミン類はあまり期待できません。



クワイの食べ方


クワイ


 栄養価が高いクワイは、アクが強い食材なのでアク抜きをする必要があります。焼き物や揚げ物に使う場合は必要ありませんが、煮物や炒め物にする場合は重要なポイントになるのでご紹介します。



クワイの下処理方法


丸く剥いたクワイ


  1. クワイの芽の部分を1~2㎝位残して斜めにカットします。

  2. 皮を一番上の一枚だけ剥きます。

  3. お皿に置いたときにまっすぐに立つように、お尻の部分を平たく切り落とします。

  4. お尻の部分から、芽の部分に包丁を入れ皮を剥きます。(六面に剥くと見栄えが良い)

  5. 皮を剥いたら順次に水に浸します。

  6. 水に一時間くらい浸けてアクを抜きます。(急ぐ場合は数分でOK)

  7. お米のとぎ汁を入れた鍋にクワイを入れ火にかけます。

  8. 沸騰したら10~15分ほど茹でます。(串がスーッと通ればOK)

  9. サッと水洗いして完成です。


 とぎ汁がない場合は、「煮立ったら、茹でこぼす」、これを3~4回ほど繰り返せばOKです。そのまま煮物や炊き込みご飯などに使えます。


 煮物にするときは、鮮やかな黄色を付けるため「くちなしの実」をひとつ入れて一緒に煮てください。沸騰して5分ほど煮たら醤油、みりんと塩で味を調え落し蓋をして15分ほど弱火で煮て火を止めます。そのまま数時間から一晩ほど置いてから召し上がってください。芽の部分も食用可能です!



今日の最後に

 クワイは、日本や中国で食用とされている水生植物です。お正月をはじめ、節句や懐石料理などで使われています。代表的な食べ方は煮物になります。


 クワイの旬は、11月から1月の冬です。カリウムを多く含み塩分排出の効果があるため、むくみ解消や高血圧予防が期待できます。また、クワイにはアルコールの分解を助ける働きがあるので、この時期には嬉しい食材です。アク抜きさえ行えば芋類のように使えます。旬の時期に召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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