ホウレンソウを下茹でする理由 ベストな茹で時間も紹介!
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こんにちは
この時期に美味しくなる野菜にホウレンソウがあります。冬のホウレンソウって甘くて美味しいですよね。
ところで、ホウレンソウを食べるときって茹でますよね。あれってどうしてなのでしょうか。
そこで今日は『ホウレンソウ』についてお話をしたいと思います。
ホウレンソウ
ホウレンソウは、アフガニスタンやトルコなどの西アジアが原産といわれている野菜です。古代ペルシャでは、この時代に食用の栽培が行われていたそうです。
日本へは、中国から江戸時代初期に葉に切れ込みのある東洋種が伝わりました。 明治時代には西洋種も持ち込まれましたが、あまり普及しなかったそうです。 現在、出回っている葉が丸い西洋種はアニメの影響が大きいようです。
ホウレンソウという名前は、「菠薐(ホリン」という言葉は語源になっています。 「菠薐(ホリン」は、ネパールやペルシアを示す言葉ですが、日本へ渡来したおりに「ホウレン」に転訛しました。
漢字の「菠薐草」は、中国語でペルシアの植物という意味なんですね。ちなみに、日本での漢字表記は「法蓮草」「鳳蓮草」などもあります。
ホウレンソウを茹でる理由
ホウレンソウを食べるには茹でてから食べることが多いですよね。現在では、サラダ用のホウレンソウも出回っていますが、茹でる調理方法にはどのような意味があるのでしょうか。
ホウレンソウを茹でる理由には、アクを除去するという意味があります。ホウレンソウはアクが強い野菜で、そのまま食べるとエグミを感じます。
ホウレンソウのアク
アク(エグミ)と呼ばれるものの正体は「シュウ酸」という物質です。
シュウ酸を摂取すると体内でカルシウムや鉄分と結合して、栄養分を体の外へ排出してしまいます。そのためカルシウム不足になったり、結石(尿路結石)を作り出してしまいます。なのでアク(シュウ酸)を取り除く必要があります。
実際には、ホウレンソウに含まれるシュウ酸は100g中に0.7g程度と低い数値なのですが、人間の味覚はエグを感じるのでアク抜きが必要になります。ちなみに、シュウ酸は「水溶性の物質」のため、茹でるだけで「0g」になります。
ここで注意点!レンジ加熱で火を入れる方もいらっしゃいますが、シュウ酸は無くならないので注意してください。レンジ加熱後は、水に晒す必要があります。また、炒める際にも下茹ですることをお勧めします。
下茹での時間
下茹でが長くなると栄養が水に溶け出してしまいます。ホウレンソウ全体で1分の茹で時間がベストになります。
準備
はじめに、大きめの鍋に水と塩少々を入れ、沸騰させます。さらに手早くホウレンソウを冷やすためボウルに氷水を用意しておきます。
やり方
ホウレンソウを洗います。
根元部分に1cmの深さで、十字に切込みを入れます。
ホウレンソウを揃えて輪ゴムで束ねます。
茎根の部分から30秒ほど茹でます。
全体を入れて20~30秒茹でます。
茹で上がったら冷水にとります。
粗熱がとれたら水から取り上げて優しく絞ります。
完成です。
食べやすい大きさにカットして、おひたしや炒め物などにお使いください。
茹でたホウレンソウは冷蔵保管で2日程度、冷凍保存する場合は、1ヶ月程度が保存の目安になります。なお、解凍は不要で汁物に使う場合は凍ったままでOKです。炒め物なら少しレンジ解凍し、水分を絞ってから使ってください。
今日の最後に
ホウレンソウを茹でてからお料理に使う理由は、アク(シュウ酸)を除去するためです。シュウ酸の含有量はそれほど多くはありませんが、1分間茹でるだけで安心できるのお勧めします。
ホウレンソウの旬は、11月~翌2月です。この時期のホウレンソウは甘くてさらに栄養価が増しています。ビタミンやミネラルが豊富なので貧血予防や風邪予防にピッタリの野菜なので、旬の時期に召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。