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七草! 旬のセリ

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クレソン




こんにちは
1月7日は七草粥ですね。「セリ・ナズナゴギョウハコベラホトケノザスズナスズシロ」の7種類の青菜を入れてお粥を炊き、無病息災を祈り食べます。
この七草にちなんで今回は「セリ(芹)」を取り上げてみたいと思います。
そこで今日は『セリ(芹)』についてお話をしたいと思います。


セリ(芹)


セリ



 セリは、日本原産の野菜で、「春の七草」の一つです。全国の野山に自生していて、古来より食用とされていました。育つ場所により、水ゼリ(みずぜり)、陸ゼリ(おかぜり)、田ゼリ(たぜり)と呼ばれています。セリという名前は、一ヶ所に密集して生え競り合うように生えている様子から「せまり」と付けられたものが、いつしか転じて「セリ」と呼ばれるようになりました。



セリの薬効

 セリは、古くから薬として利用されていました。独特の香りを持っており、この香りの成分には発汗を促進する作用があり体を温めます。このことから昔は風邪の薬として利用されており、絞り汁は解熱の効果があるとされていました。


 また、この香りには胃の調子を整える作用があり、これは七草粥を食べる風習にも繋がる効能です。その他にも、リウマチや神経痛、高血圧等にも効果があるそうです。



セリの苦味

 セリを食べると、ほろ苦さを感じます。これはアクなので、アク抜きが必要になります。それではアク抜きのやり方を説明します。



セリのアク抜き
  1. 水でサッと洗い、根元近くを切り落とします。

  2. お湯を沸かし、塩を小さじ1入れます。

  3. 茎を約5秒茹で、次に全体を約5秒茹でます。

  4. 冷水に入れて、熱をとります。

  5. 軽く水を絞り完成です。


 天然のセリは、アクが強いので冷水に浸す時間を長めにして、途中で水を替えると良いですよ。おひたしや炒め物にして食べてください。


なお、苦味が気にならない方はそのまま生でお召し上がりください。



ちょっと雑談

七草のナズナ


ナズナ


 よく道端で見かけるナズナ春の七草の一つです。実の部分が三味線のバチに似ていることから「別名ぺんぺん草」とも呼ばれていますね。このナズナは、七草粥にも使われる重要な食材ですが、これにはしっかりとした理由があります。


 ナズナは、古くから邪気や万病を防ぐ薬草とされてきました。


 その効能は多種わたり、下痢や便秘、動脈硬化・高血圧などの生活習慣病、膀胱炎および尿道炎、産後における出血、月経過多などの症状、目の充血などの症状に効果があります。 春に採取し乾燥させたものを、煎じて飲用すれば多くの効能が得られます。


 また、ナズナは生でも食べることができます。少し苦味を感じますがシャキシャキした食感で美味しいですよ。苦味が苦手な方は茹でてアク抜きをすれば抵抗なく食べることができます。



  1. 沸騰したお湯に入れて40~60秒茹でます。

  2. 数分、冷水に晒してアクを抜きます。

  3. 水気を絞って完成です。


 そのままおひたしとして食べてください。なお、天ぷらなどの油で料理する場合はアク抜きは必要ありません。


 ナズナのカルシウムは、ホウレンソウの5倍以上含まれているそうなので食べてみてくださいね。



今日の最後に

 七草粥に使われているセリは、多くの効能があり風邪の症状をはじめ整腸作用などに効果があります。七草粥に使われているということには、それ相応の意味があります。


 セリの旬は、1~4月です。ビタミンやミネラルがとても豊富なので、冬の野菜不足を補うためにも召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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