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「ピーナッツバター」と「ピーナッツクリーム」の違い!

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ピーナッツバター





 こんにちは
 パンでお馴染みのピーナッツクリーム。美味しいですよね。ところで、ピーナッツバターとピーナッツクリームの違いってご存知でしょうか。原料は同じもののはずですが、バターとクリームとでは何が違うのでしょうか。そこで今日は『ピーナッツバターとピーナッツクリームの違い』についてのお話をしたいと思います。

ピーナッツバターとピーナッツクリームの違い




ピーナッツバターとピーナッツクリームの違い

ピーナッツバターとは
 ピーナッツを乾燥させ、160℃で30分ほど炒って水分を飛ばし、薄皮、胚芽を取り除いた上で、ペースト状にしたものです。

 ペースト状となる訳は、ピーナッツに50%以上含まれる油分によってペースト状に変化するからです。

 こうして出来上がったものが、100%純粋なピーナッツバターです。バターという名前は見た目から付けられたもので、乳脂肪分はまったく含まれていません。なお、FDA(アメリカ食品医薬品局)では、原材料の90%以上にピーナッツを用いたものを「ピーナッツバター」と定義しています。

バタークリームとは
 「ピーナッツバター」をベースに、砂糖や水あめなどの糖類、クリーム、ココアバター、植物油脂、食塩、脱脂粉乳などで調味したものです。 調味されている理由は、子供の食べやすさを考慮して作られたからです。パンなどに使うことを目的に開発されたので「ピーナッツジャム」とも呼ばれています。


 この二つのことからピーナッツバターとピーナッツクリームの違いは、

  • ピーナッツをペースト状にしたものがピーナッツバター

  • ピーナッツバターに調味料を加えたものがピーナッツクリーム

結果、ペーストにするまでは同じ。後は調味料の有無で名前が変わります。



ピーナッツバターの起源

 ピーナッツバターに似たものは、1840年代に作られていたち言われています。ただ資料が残っていないので曖昧になっています。製品としてピーナッツバターが食べられ始めたのは、マセラス・ギルモア・エドソンというカナダ人が1884年に最初に作り、特許を得てことに始まります。しかし、市販品としてピーナッツバターを作ったり、販売することはなかったと伝えてられています。販売を開始したのはジョージ・A・ベイル氏は最初です。



日本での製造

 アメリカの宣教師ジェッシー・B・ソーントン氏が1913年(大正2年)に日本に伝えた「ピーナッツバター」の製法をソントン食品工業株式会社の創業者創業者の石川郁二郎氏が、1948(昭和23)年法人を設立し製造を開始しました。社名のソントンは、ソーントン氏から頂いたものです。

 1950年代に入るまで、ピーナッツバターに糖蜜を加えて加熱処理したものを販売していました。糖蜜を加えないと日本人の口にあわないものだったようです。やがて子供にも食べやすいようにと改良され、1952(昭和27)年の春、加糖ピーナッツバターの試作品が出来上がりました。この試作品は「ピーナッツクリーム」と名付けられ製品化されたのです。これが日本で最初の「ピーナッツクリーム」になりました。販売先は街のパン屋さんが主だったようです。



今日の最後に

 ピーナッツバターとピーナッツクリームの違いは調味料の有無です。

 終わりに、日本ではあまり馴染みがないので、ピーナッツバターを使うときのポインを紹介します。

  食べてみて甘みがあるものならパンに良く合います。甘くないものなら、クッキーなどのお菓子を作る時に入れると、ピーナッツの風味で美味しくなります。また、野菜の和え物やサラダに使うと風味がよくなります。ゴマのような感じですね。

 ピーナッツバターはペースト状なので使いやすい食品です。栄養も豊富なので食べてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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有機 ピーナッツバタークランチ