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大葉と青じそはどこが違うの? お刺身に添えられている理由も教えて!

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大葉と青じそ




こんにちは
お刺身に必ずと言ってもいいほど添えられている大葉。少し地味な存在ですよね。
この大葉、違う名前で青じそとも呼ばれています。大葉と青じそとでは、何か違いがあるのでしょうか。
そこで今日は『大葉と青じそ』についてお話したいと思います。


大葉と青じその違い




大葉と青じそ

 大葉と青じその違いは、 「青じそ」は植物名で、「大葉」は商品名という違いです。


 青じそは、実や芽、穂や茎も含めた全体を表す植物名です。


 一方、大葉と言う言葉は1960年(昭和35年)頃に愛知県の生産者が「大葉」という商品名を付けて葉の部分を売り出したことがきっかけで、「大葉」と言われるようになりました。青じそは、様々な成長段階で利用できる食材なので、「芽じそ」と「葉じそ」を区別する意味で商品名として付けたそうです。よって、大葉は青紫蘇(アオジソ)の商品名と言うことになります。(1961年(昭和36年)、静岡県の生産組合が大葉と名付けて売り出した説あります)


 ちなみに、関西で大葉と呼ぶことが多い理由は、大葉が最初に出回ったのが大阪の市場だったので、関西では「大葉」と呼ぶことが多いそうです。関東・中部は「紫蘇(シソ)」と呼ぶことが多いそうです。
とある調査での割合は、「しそ」と呼ぶのは29都道府県、「大葉」と呼ぶのは22都道府県のようです。



簡単にまとめると



青じそがお刺身に敷かれる理由

 お刺身に青じそ(大葉)が添えられているというより敷かれている理由は、防腐・殺菌作用のためです。


 青じそに含まれている香りの成分であるぺリアルデヒドは防腐作用・殺菌作用に優れています。お刺身に敷くことで腐敗を送らせ、また一緒に食べることで食中毒予防にもなります。


 その他にも、消化酵素の分泌を促し、食欲を増進させて胃の調子を整える作用もあります。お刺身に青じそが添えられているのは理にかなっていると言えます。



ちょっと雑談

β‐カロテンはトップクラス

 青じそのβカロテンはトップクラスの含有量です。その含有量はブロッコリーの約13倍と非常に多く、緑黄色野菜の中でもトップクラスです。1/2束を食べれば1日の必要量を満たしくれます。


 参考までに、ニンジン100gには9100μg、青じそ100gには11000μgとはるかに上回ります。


 β‐カロテンはビタミンCと同じく、抗酸化作用が期待できるため、美肌づくりやアンチエイジングに役立ちます。β-カロチンは油と一緒に摂ると吸収しやすくなるのでドレッシングをかけてサラダにするとより効率的に摂取できます。


β‐カロテンの効果

老化防止
皮膚や粘膜などの上皮細胞の形成や働きに大きく関係し、肌荒れ予防が期待できる。


ガン予防
抗酸化作用が余分な活性酸素を取り除き、ガンの増殖を抑制する。


風邪予防
胃腸や気管などの粘膜を正常に保ち、健康な皮膚を作り、細菌やウィルスの侵入防止。



今日の最後に

 大葉とは、青じその葉の商品名です。もしもスーパーなどで迷うことがあったら、この二つは同じものなので安心してください。


 青じそは6~9月が旬になります。優れた殺菌作用があり、風邪予防などにも効果があります。凄く高価なものではないので、毎日少しずつ摂るようにしてみてはいかがでしょうか。ちなみに、青じそ1枚のβ‐カロテンは、1日の所要量の6分の1に相当します。 最後までお読みいただきありがとうございました。



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