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【旬】 カシスの栄養はブルーベリーを上回っていた

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カシス




こんにちは
ブルーベリーに似た黒い実にカシスがあります。加工食品に使われることが多い果実ですね。
お酒やお菓子に使うことが多いので、生のものはあまり見かけませんよね。なので、カシスについて知らないことの方が多いと思います。
そこで今日は『カシス』についてお話をしたいと思います。

カシス




カシスとは

 カシスは、イチゴやブルーベリーなどと同じベリー類の一種で、小さく黒みがかった濃い紫色の果実です。日本では、「クロスグリ」や「クロフサスグリ」と呼ばれていますが、英語ではブラックカラント、フランス語でカシスと呼ばれています。


 日本ではフランス語のカシスと呼ぶことが一般的で、黒の他にも、赤い実の「レッドカラント」、白い実の「ホワイトカラント」があります。


 黒みがある独特の色はブルーベリーでお馴染みのアントシアニンの色で、濃い色ほどアントシアニンを多く含有しています。アントシアニンは皆さんもご存知のとおり、光合成によってできた植物の色素や苦味の成分を表す抗酸化物質ポリフェノールのフラボノイドの一種です。紫色の色素の成分のことですね。


 アントシアニンには活性酸素を除去する働きや、目の色素成分であるロドプシン(目に映るものを脳へ信号として伝えるもの)の再生を促進する働きなどがあります。



カシスのアントシアニン

 カシスのアントシアニンはブルーベリーと比べるとそれほど種類が多いわけではありませんが、4種類のアントシアニンが含まれています。その中でも、2つの成分(デルフィニジン-3-ルチノシド、シアニジン-3-ルチノシド)はブルーベリーにはないものでなんですよ。


 アントシアニン全体の含有量はブルーベリーよりも多いそうです。ちなみにブルーベリーのアントシアニンは、糖が結合した状態のものも入れると、15種類の成分が含まれています。



カシスアントシアニンの特徴

 カシスのアントシアニンには、摂取してから体内に吸収されるまでの時間が非常に短いことが特徴で、「ピントフリーズ現象」を改善する働きがあります。これは、眼精疲労の改善を示すもので、目に良いと言われているブルーベリーにはないものです。


 また、カシスのアントシアニンには抹消血流を活発にさせる働きがあり、筋肉のコリをほぐす効果は確認されています。特に目や腰に対して効果があり、摂取することでパソコン使用後の疲労を軽減させることがわかっています。



カシスの栄養

 カシスには、ビタミンCがオレンジの約3倍も含まれ、ビタミンAやβ-カロテンは、オレンジとほぼ同じ程度含まれています。


 さらにビタミンEは、オレンジやいちごの約4倍も含まれているのです。これらの栄養素はブルーベリーよりも、はるかに上回っているそうです。



カシスとインフルエンザ

 豊富な栄養素を含むカシスは、インフルエンザを予防する効果があることが明らかになってきているそうです。


 ビタミンAやビタミンB2には、喉や鼻の粘膜の働きを高める作用があり、ウイルスの浸入を防ぐ効果があります。ビタミンCやビタミンB6、亜鉛などは、免疫機能を高める白血球の活性維持と増強に働きます。さらにアントシアニンやビタミンC、ビタミンEなどが活性酸素による障害を防いでくれます。このようなことからインフルエンザウイルスが細胞に侵入することを防ぐ働きあるため、インフルエンザに有効であるとされています。



今日の最後に

 カシスは、イチゴやブルーベリーなどと同じベリー類の一つです。日本でも最近はカシスという呼び名が一般的ですが、昔は「クロフサスグリ」または「クロスグリ」と呼ばれていました。 味は「黒酸塊」という漢字名のとおり、甘味が少なく酸味がとても強いく、渋味(えぐみ)もあります。栄養価がとても高い果実です。


 カシスの旬は、7~8月です。国内では青森県岩手県などが主な生産地です。生のものが手に入りましたら、ジュースやジャムなどに加工して召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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