お盆にお団子をお供えする理由
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こんにちは
暑い日が続きますが、気付けばもうお盆なんですね。お盆といえば美味しい食べ物を連想してしまうのは私だけでしょうか。
そういえば、お盆の食べ物の中に「お団子」がありますよね。
でも、「お盆にお団子は関係あるの?」と思いませんか。
いったい、お団子を食べる風習にはどのような意味があるのでしょうか。
そこで今日は『お盆とお団子』についてお話をしたいと思います。
見出し
お盆のお供えものは一般的に「五供(ごく)」といい。香、灯、花、水、食べ物が供えられます。なかでも食べ物のお供えには、果物や野菜、そうめんなどがあり地域によってもさまざま、ですがお団子をお供えることはほぼ共通しているんです。
お盆にお供えするお団子には3種類あります。
ご先祖様の御霊をお迎えする、お盆の初日(13日)にお供えするものを「迎え団子」
ご先祖様が精霊棚に滞在している期間にお供えするお団子のことを「お供え団子」
ご先祖様をお見送りする際にお供えするものを「送り団子」
このように3種類のお団子をお供えします。どうして3種類も用意するのかは、それぞれに違う意味合いをもっているからなんです。
お迎え団子
お盆入りの13日の午後に、ご先祖様をお迎えするためにお供えします。ご先祖様がこの世に戻って来られるまでの道中の、お疲れを癒していただけるように、餡子をまぶしたり、甘い醤油タレがついたお団子をお供えします。13日の夕方前までに用意します。
お供え団子
お盆期間中の14日∼15日に、ご先祖様がゆっくりと滞在してもらえるようにとお供えします。ゆっくり休んでもらう意味から、きなこや餡子を使い甘めの味付けをします。おはぎをお供えする地域もあります。また、8月15日にそうめんを食べるところもあり、地域や宗派などによっても異なります。
送り団子
お盆の明けの16日の朝に、ご先祖様のお見送りをするときにお土産としてお供えします。持ち帰って好きな味つけで食べてもらう意味があるので、味を付けない白いお団子を作り、三角形のピラミッド型に積み上げてお供えします。数や段数に決まりはなく、20個で4段を2つ作りお仏壇の左右にお供えしたり、一般的には13個もしくは6個を見た目良く積み上げます。(13個は仏教の十三仏を表すといわれています。)
お団子の食べ方
お供えものは基本的に、お下がりとしていただくことが良いとされています。なので、お供え団子もお供えした当日にさげて、感謝し家族で分けあってお下がりとしていただきます。
お団子が固くなってしまった場合は、お汁粉やぜんざい、スープなどの汁物に入れて火を通すと柔らかくなり美味しくいただけます。
お団子の作り方
お供えのお団子は買えば済むことですが、大切なご先祖様をお迎えするお料理なので手作りしてみましょう。
用意するもの
熱湯
ボウル
鍋
作り方
ある程度まで生地がまとまり、触れられる温度なで下がったら、やわらかくなるまで手で捏ねます。(耳たぶくらいのやわらかさ)
捏ねた後に、半分に分けて棒状にのばします。
棒状のものを包丁で半分に、さらに半分にし、16等分くらいにします。
わけたものを、一つずつ丸めお団子にします。
鍋に水を8分目ぐらい入れ、沸騰させて、お団子を茹でます。(3~4分茹でる)
生地が浮いたら冷水にさらして冷まします。
「てり」を出すために、お団子を少し風に当てて完成です。
みたらし餡
用意するもの
濃口醤油 80cc
砂糖 120g
出汁(なければ水でも可) 210cc
みりん 30cc
片栗粉 30g
作り方
材料を全て鍋に入れてよくかき混ぜる。
鍋に火をつけてる。
沸いてきたら弱火にし、3分ほどよく練る。
餡が冷めれば完成です。
今日の最後に
お盆のお団子は、ご先祖様をお迎えしてゆっくり休んでもらう意味があります。現在では、お供え物のお団子については厳密に行われていないようですが、ご先祖様に感謝をする意味でも、お盆期間中に一度くらいはお供えすると良いでしょう。時間がとれない場合は、市販のお団子でも構わないと思います。
良いお盆休みを、お過ごし下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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