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秋の味覚! 銀杏の実が臭い理由とは!

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味覚の秋




こんにちは
10月に入ると夜は気温下がり肌寒いとさえ感じます。季節の変わり目なので風邪をひかないように気をつけてください。

気温が下がるとイチョウが黄色く染まり綺麗ですよね。綺麗なのは良いのですが銀杏の実は嫌ですね。あの臭い!どうにかしてほしいものです。どうしてあんなにも臭いのでしょうか。
そこで今日は『銀杏の臭い』についてお話をしたいと思います。


秋の味覚 銀杏


銀杏の実



 イチョウは、中国原産の植物で起源はなんと1億5千万年以上前にもなります。長い歴史を持つイチョウですが、一度は絶滅の危機にありました。しかし、中国で自生する1種類のおかげで絶滅の危機を逃れたそうです。現在のイチョウは中国で生き残ったイチョウの子孫だということです。


 日本へは、時期ははっきりしませんが500~600年位くらい昔に僧侶が観音像と一緒に種を持ち帰り渡来しました。当時は薬として利用されていました。イチョウといえば銀杏ですが、生産を目的とした栽培は100年ほど前からということです。


 イチョウの話はこのくらいにしまして、続いては銀杏の実の臭いについてお話をしたいと思います。



銀杏の臭い


銀杏の実


 銀杏の実は強烈な臭いを発しますよね。うっかり踏んでしまったら大変な目に合います。どうしてあのような臭いを放つかというと、一説によると動物に食べられないようにするためなんだそうです。


 イチョウは恐竜の時代から生き抜いてきた植物です。香りはイチョウを好む草食恐竜に実を食べてもらうためといわれています。草食恐竜がイチョウの実を食べてフンすると、種は広い範囲に蒔かれます。食べてもらうことで子孫を残そうとしました。


 鳥が木の実を食べて離れたところでフンをする。これと同じことなんですね。


 恐竜が絶滅してからは小動物に狙われないように悪臭で守っていたことになります。その証拠に、哺乳類のサルやネズミは絶対に食べないそうです。



悪臭の原因

 悪臭の原因となるものは、「酪酸」と「ヘプタン酸(別名エナント酸)」と呼ばれる成分です。「酪酸」は別名「ブタン酸」とも呼ばれていて、人間の足で発する悪臭と同じ成分でになります。哺乳類なら微量であっても悪臭だとすぐに気付くそうですよ。


 もう一つの「ヘプタン酸(別名エナント酸)」は、腐敗臭のような油状液体で、腐った油の臭い成分の一種です。


 このように、銀杏の実は子孫を残すためには悪臭を放っています。


もしも、銀杏を踏んでしまったら。
 重曹を溶かした水に、数時間ほど浸けます。重曹は脱臭効果に優れているので臭い消えますよ!



今日の最後に

 銀杏(イチョウの種子)が臭いのは、種を守るためです。ちなみに、臭いの成分は人間の臭い足の臭いと同じ成分です。


 銀杏の収穫期は10~11月です。銀杏は、β-カロテンやビタミンCが多く含まれ、風邪をひきやすいこの時期にピッタリの食材です。とはいえ食べ過ぎてしまうと中毒症状が出るので一日の摂取量は少量(成人なら40粒以下)にしてくださいね。美味しい季節ですので召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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