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「流しそうめん」と「そうめん流し」は別物なの?

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清流




こんにちは
夏と言えば麺!素麺ですね。暑い日に食べる冷たい素麺はとても美味しいです。

ところで、素麺と言えば「流しそうめん」ですが、もう一つ「そうめん流し」というものもありますよね。

流しそうめん」と「そうめん流し」は何が違うのでしょうか。

そこで今日は『流しそうめんとそうめん流し』についてお話をしたいと思います。


流しそうめんとそうめん流し




流しそうめんとそうめん流し

 素麺は、小麦粉を原料として作った麺類のひとつです。素麺は、およそ1200年前の奈良時代に、遣唐使が中国のお菓子の「索餅(さくべい)」をもとに作られました。


 「索餅(さくべい)」とは、唐菓子で、小麦粉と米粉を水で練り、塩を加えて、縄状にしたもので、貴族が食べる高級なお菓子です。


 やがて索餅は、奈良県桜井市(三輪地方)で麺へと形を変えます。三輪地方では、お米や農作物の生産の他にも、寒い冬の時期を利用して素麺を家内製造をしていました。この素麺が広まった背景にはお伊勢参りがあります。三輪地方は、当時からお伊勢参りが頻繁に行われており、素麺の製法はお伊勢参りに来た人々が各地方へ持ち帰り素麺は広まったといわれています。



流しそうめん」と「そうめん流し」

 流しそうめんの起源は、昭和30年に宮崎県高千穂町がはじまりといわれています。


 高千穂駐在の新聞記者が、野良仕事の際後に、涼を得ようと野外で湯がいた素麺を、竹に入れた高千穂峡の冷水にさらして食べていたことがはじまりとされています。この光景をヒントに、地元の企業が昭和34年に竹を使って商業化したのが流しそうめんです。


 この流しそうめんの元となったものは、江戸時代に薩摩藩支配下にあった琉球(沖縄)での接待で、崖上から落下する綺麗な泉流の上源から素麺を流し、中途ですくって食べていたという食べ方です。


 一方、そうめん流しは、鹿児島県刺宿市の唐船峡が発祥の、円卓テーブル上で円環する樋に素麺を流して箸ですくって食べるものを言います。唐船峡の湧水に湧出に着眼して、昭和37年に観光アピールとして「そうめん流し」がはじまりました。回転式のそうめん流し器は、当時の町の助役さんが発明したそうです。


そうめん流し




流しそうめん」と「そうめん流し」の違い

流しそうめん
 竹を半分に割り、長くつなげて水路を作り、竹の上流から水と一緒に素麺を流して食べるスタイル。このスタイルのことを、関西では「そうめん流し」と呼ぶこともあります。


そうめん流し
 円卓テーブルで食べるスタイルで、容器の中をグルグル回っているものをすくって食べる。竹を円状につなげて一周させる場合もあります。



今日の最後に

 「流しそうめん」は竹樋に流し、「そうめん流し」はドーナツ型のそうめん流し器に流します。2つの違いは、同じく素麺でも食べ方の違いと言えます。


 素麺は炭水化物の塊です。ミネラルやビタミンも含んでいますが茹でてしまうと流れ出てしまい、茹でた後の栄養素は主に炭水化物やタンパク質・脂質だけになってしまい栄養バランスが悪くなってしまいます。


 ちょうど野菜が美味しい時季ですので、夏野菜と一緒に食べて頂くことをお勧めします。茹でたお肉や温泉卵、納豆などをプラスすると美味しいですよ!
最後までお読みいただきありがとうございました。



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